先週土曜、17日にシネマジャック&ベティで、ウォン・カーウァイ監督のリバイバル上映イベントから、
「恋する惑星」
「天使の涙」
の2本。
何れも未見の映画だったが、「恋する惑星」はよかった。懐かしい’90年代ポップス、ヒロインの魅力、自然な映像と、凝った画角……これは、よかったと思う。
一方、「天使の涙」はスタイリッシュだな、とは思ったけど、のれず……
ただ、前日金曜夜に久々に飲みに行っていたため、二日酔い&寝不足で、「恋する惑星」の金城武パートでつい、ウトウトしてしまい、主人公がトニー・レオンになっていたのには混乱してしまったりもしたのだが……同じ舞台で、複数の物語が走るのが、ウォン・カーウァイではある。
それにしても、’90年代の香港、自由闊達、エネルギッシュで人情味があって、東西混合の猥雑さと、他の何処にもない風景……そんな香港はもうなくなってしまったんだなぁ、と寂しく思った。
最近観た、香港の現状を描くドキュメンタリー映画――「時代革命」にもあったように、単独行動の警官が市民に、
「サツだ!」
と指さされて袋叩きにされ、警官が襲う市民を無差別に銃で撃つ現実……「恋する惑星」のように、警官と市民が和気あいあいと無駄話に興じるような事は、もう、なくなってしまったのだろう、と……
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