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2022年09月19日07:04

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国葬には反対です

子どもたちには常々「政治と宗教は勘弁してよ」とゆうてますが、まあ早い話がのめり込むと周りが見えなくなり、親族を含め周りに迷惑をかけることが多くなるからです。もちろんいい政治や宗教(表現が少し変か)もありますが、私が若い頃には霊感商法や合同結婚式の統一協会が社会問題となり、バブルの頃はオウム真理教が世間を震撼させました。
安倍元総理殺害事件当初、とある宗教団体と報じていたメディアが参議院選挙後に旧統一教会と実名で報道しだすと、ワイドショーでは紀藤弁護士らが引っ張りだこになり、旧統一教会に関するここぞという報道が繰り広げられ今も続いています。半世紀近く一つのカルト集団がなんら規制されることなく様々な問題を引き起こし続けていることは大問題ですが、一方で被害にあわれた方々を息長く支援し続けてきている紀藤さんらには頭が下がります。

統一教会は韓国では財閥組織の扱いを受けるほどの巨大組織で、様々なロビー活動を行い、日本やアメリカなどの反共政治家とも深く結びついてるのは周知の事実です。ジェンダーフリーに反対する団体ですからタカ派政治家と結びつきやすい傾向にありますが、第二次安倍政権になって以降一部政治家や首長は旧統一教会への行事などに公然と参加するようにもなりました。
7月8日におこった山上容疑者による安倍元総理殺害はまったくもって正当化できるものではありませんが、一方で旧統一教会との関係だけでいうなら、容疑者は親が多額の献金をしたせいで一家崩壊した被害者でもあります。事件以降、昨今テレビで拝見してこなかった紀藤弁護士をはじめ長く旧統一教会に警鐘を鳴らし続けてきた方々を拝見して、改めて政治と宗教について考え直すいい機会にもなりました。

自民党と宗教団体との関係は表に出てこない部分も多いですが、旧統一教会員が政治家の秘書となっていたりして、政治と宗教は持ちつ持たれつの関係を続けてきました。安倍さんのビデオ出演も含めてそういう諸々のことが今回の事件の遠因になったのは否めません。
茂木幹事長は事件発覚後すぐに調査することもなく、「党として一切関係ない」とコメント。福田総務会長にいたっては、「何が問題なのか僕にはよくわからない」とちんぷんかんぷんなコメントで火に油を注いでしまいました。可もなく不可もない岸田総理ですが、野党には統一教会との関係で痛いところをつかれました。中途半端な調査で済まそうとしましたが、かえって疑念を深めてしまいました。
今回個人的に強く思ったのは、安倍さんの口癖が「戦後レジームからの脱却」ならば、自分の都合のいいとこだけ脱却ではなく、自民党に都合の悪い部分も含めて脱却していればという思いです。また不思議なのは、いわゆる安倍応援団のおとなしさです。反日本の旧統一教会と愛国心いっぱいの政治家が結ぶつくのは不可解ですし、日本人信者を食い物にした資金が旧統一教会から北朝鮮に流れている構図を示されても、日本会議を始めとする安倍応援団が音沙汰無しなのはなぜなのか、少々不気味でさえあります。

27日に行われる予定の国葬への各世論調査はすべてで反対がかなり多く、賛成はほとんどが30%台です。政府は例によって二枚舌を使いながら少しでも国民不安を和らげようと躍起ですが、岸田さんが言う弔慰を表さなくていい国葬はありえません。岸田さんのウリが「聞く力」であるならここは一つ国民の声を聞き入れ、内閣自民党葬に変更すれば支持率は一気に20%は上がるでしょうに。まあそれ以前に巨大台風の被害が広範囲で、国葬をやってる場合ではありませんが。
エリザベス女王の葬儀にはバイデンさんを始め世界の首脳が勢揃いですが、G7の首脳で出席予定はカナダのトルドーさんだけでは弔問外交はお寒い限りです。国葬ではありませんでしたが、小渕さんがなくなったときは現職のクリントンさんが、大平さんがなくなったときには現職のカーターさんが葬儀に出席しましたので、アメリカは日本は重要な国ではないと認識しだしているのかもしれません。

私は国葬には反対です。理由は色々とありますが、
戦後国葬令が失効したあと葬儀に関する定義がなく法的根拠がありません。戦前の総理経験者での国葬は伊藤博文・山県有朋・松方正義・西園寺公望の4人、戦後は吉田茂だけですが、1967年の吉田元総理の国葬は政教分離に基づき宗教色を拝して、野党の反対はありましたが唯一の例外として粛々と執り行われました。
戦前平民宰相として初の政党内閣を組閣した原敬は東京駅で刺され死亡しましたが、現役総理ながら国葬ではありませんでした。総理在任中に急死した大平正芳さんを始め、昨今は内閣自民党合同葬として執り行われるのが定着しています。現職の総理ならまだしも、一番長く総理をやったからという理由での国葬はいかがかと思います。
公文書改ざんを命じられて自殺した赤木さんの問題が曖昧のまま事件にふたをしたこともひっかかります。
大失敗に終わったアベノミクスのつけはこれからたっぷりと全国民が払わなければなりませんが、安倍さんの経済政策は少なくとも国葬には値しないこと。
歴史を正しく検証するために大切に保存しなければならない公文書が隠蔽や改ざんが繰り返されたこと。
憲法の番人であるはずの内閣法制局を自らコントロールし、独立機関であるはずの日銀を「内閣の子会社」と言い放ち自らの都合のいいようにあしらったことはまったくもってあってはならないことです。
それになんといっても演説中に殺害された強いインパクトにより国葬を行うのは、故人の神格化につながってしまい今後国を誤った方向に導いてしまう可能性が大きいからです。
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