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2022年09月17日22:47

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プアン 友だちと呼ばせて(One for the Road)

 「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」で注目を集めたタイのバズ・プーンピリヤ監督が、余命宣告を受けた男と親友の旅を描いた人間ドラマ。

ニューヨークでバーを経営するタイ出身のボスは、バンコクで暮らす友人ウードから数年ぶりに電話を受ける。ウードは白血病で余命宣告を受けており、ボスに最後の願いを聞いて欲しいと話す。バンコクへ駆けつけたボスが頼まれたのは、ウードが元恋人たちを訪ねる旅の運転手だった。カーステレオから流れる思い出の曲が、かつて2人が親友だった頃の記憶をよみがえらせていく。そして旅が終わりに近づいた時、ウードはボスにある秘密を打ち明ける。

「恋する惑星」などの名匠ウォン・カーウァイがプロデュースを手がけた。2021年サンダンス映画祭のワールドシネマドラマティック部門で審査員特別賞を受賞。(映画.comより)





<2022年9月11日 劇場鑑賞>

 「バッド・ジーニアス」は、評判を聞いて録画してあるのですが、ついまだ見てません。しかし、今作は田舎にも降りて来たので早速鑑賞。

 結論から言うと、思ったほどでもなかった。話は確かに予想外の方向に展開するのですが、だからって、何?くらいでした。私個人は。実は”死期が迫ったから元カノに一人ずつ会いに行く”なんて、センスないわ〜と思ってました。元カノも迷惑だろうし、死ぬんじゃなかったら訪ねないわけでしょ?自分勝手すぎますよね。だから、”まったく別の展開を見せる”という後半に期待していたのですが・・・。

 ま、文化の違いとかもあるのかもしれませんし、年代の相違もあるのかもしれません。私はある意味「泣く男」を想起しました。母親との絡みは、ちょっと悲しかったかも。





<ここからネタバレ>

 後半のお話は「この二人がそもそもどうして親友になったか」というところが肝です。元カノにも会いたかったのでしょうが、メインはここです。主人公二人は”親友”でした。余命が限られているほう(ウード)は普通の人、ボスと呼ばれる今回呼ばれて付き合わされているほうの男性は金持ちです。ボスは、とても若くして自分を産んだ母親を「姉」と称していました。なぜなら当時、美人の「姉」は金持ちの男(子連れ)と結婚することになり、息子がいることを隠したかったからです。母とも呼べず鬱憤溜まる日々。新家庭ではボスはなにかと疎ましがられ、やがてアメリカ留学へ。その時付き合っていた彼女(バーテンダー)も、自分を試すため、アメリカについてきます。

 しかし、彼の瀟洒なマンションに一緒に住むも、バイトしながらバーテンダーとして徐々に成功してゆく彼女と、学生のボスはすれ違ってゆきます。ウードはその時、彼女のバイト先の同僚でした。彼女に好意を寄せていたウードは、なにかと優しく接します。しかし、彼女の心はウードに傾くことはなかったのです。金持ちな上、彼女にも愛されているボス。ウードは徐々に妬むようになります。そして起きた事件。さすがに怖かったウードは、必死にボスを助けることに。何も知らないボスは、命の恩人としてウードと親友になっていったのです。

 元カノたちを歴訪したのち、すべてを打ち明け、「そう、俺はお前を妬んでいたんだ」と正直に告白したウードを許し、豪勢な日々をプレゼントするボス。すれ違ってしまっていた彼女とも再開し、拒絶していた化学療法を受け入れたウードと共に、新しい人生を進み始めるのでした。

 と言う話です。人を陥れたウードはもちろん悪いですが、彼の好意に甘え過ぎ、期待を抱かせた彼女も悪いと思いました。生意気なボスもいけ好かない奴だったとは思いますが、別に金持ちになりたかったわけではなく、母親と一緒に仲良く暮らせたらそれでよかったであろうその姿に、「泣く男」が重なったのでした。

 今回はあんまり好みのお話ではなかったけれど、前作「バッド・ジーニアス」はどんな感じだったのかな、と興味を持ったので、また見てみることにします。
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