mixiユーザー(id:3168249)

2022年08月25日20:43

25 view

徒然読書日記22-33《オリーヴ・キタリッジの生活/エリザベス・ストラウト》



《オリーヴ・キタリッジの生活/エリザベス・ストラウト》
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://booklog.jp/users/besokaki-arlequin

2009年度ピュリッツァー賞・小説部門受賞作。

タイトルに名前のある女性
オリーヴ・キタリッジは元数学教師。
気難しい性格で、
歯に衣着せぬその物言いはいたって辛辣です。
でも、この連作短編小説は
必ずしも彼女を中心に据えた物語ではありませんし、
常に彼女の目線で語られているわけでもありません。
主役であることもあれば、
ときに脇に回ったり、
お話によっては
ちょこっと名前だけ出てくることもあります。

舞台はアメリカのメイン州クロスビーという港町。
おそらく住人のだれもが顔見知りという、
小さな町であることが想像できます。
この静かな田舎町で暮らす人々の
ささやかな人生模様が描かれているのですが、
登場するのはごく普通の人たち。
とくべつな人生を歩んでいる人などではありません。

人は生まれ、
出逢いと別れを繰り返しながら、
小さな喜びや大きな悲しみ、
どうにもならない寂しさなんかを
ひとり抱えこみ、
やがて老いて、死んでいく。
そんな普通の人々の
普通の日々の物語が胸に沁みます。
まるで人間のいとなみの縮図をみるようでした。



0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年08月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記

もっと見る