刑務所で提供される食事を「クサい飯」と言いますが、本当に臭いのでしょうか?
答えはYES、臭いそうです。理由は、主食が白米100%ではなく麦が1/3ほど混ぜられているからです。麦飯独特の匂いを臭いと感じる人が多いのでしょう。
白米は政府備蓄の古米で価値はほとんど無いそうですが、麦はかなり高価です。でも脚気(かっけ)患者が多かった頃は、簡単にビタミンB1を補える麦は安価だったのです。その名残で今でも麦飯なのでしょうけど、そろそろ見直す必要があるのでは?
おかずは受刑者が献立をリクエストすることができるそうです。一食¥100〜150なので高級料理はムリですから叶うとは限りませんが(寿司やステーキはNGでしょう)。カレーライスは安価に作れるので定番化しているみたいですけど。
そして管理栄養士が監修して全体的にバランスが取れた美味しい食事を出しているそうです。「一汁一菜」ではなく三〜四菜らしいです。
受刑者の食事には国民の税金があてがわれる一方、事務員や刑務官など職員の食事は当然ながら自腹です。しかし、職員食堂の厨房に立って包丁を握っているのは受刑者なんです。刑務作業のひとつなんですね。
もともと料理人だった受刑者もいますがほとんどが未経験の受刑者です。でも一旦職員食堂に配された受刑者は刑期が終わるまで毎日厨房に立ちますから、次第に腕があがって美味しい料理を作るようになるそう。
職員が払う料理の値段は、定食を例にとると朝が¥250〜300、昼・夜が¥400〜500と普通です。これは刑務作業収入としてプールしておいて、受刑者が刑期を終えて出所する際に生活費として約¥5,000/日支給されます。
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