今日は新国立劇場で今シーズン最後の演目ドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』の楽日の公演に行って来ました。
演出に関しては意図的になにも予備知識なしで行きました。
事前に詳細な解説を読まなければ分からない演出って言うのは基本的にダメな演出だと思うんですよね。
で、予備知識なしで初めて見た結果、自分なりの解釈だと、
コカイン中毒のメリザンドが結婚式の当日、コカインを吸引して見た幻覚だった、
という夢落ちで、ある意味サイテーな演出でした。(藁)
鼻血をハンカチで拭いている時点で、あ、コカインやってるな、ってすぐ分かる(すくなくても欧米に住んでいた人なら)んですが、客席にいた、お上品なおじさま、おばさま達はあれ、理解できたのか、素朴な疑問。
とにかく照明が暗くて、1階3列目中央ブロック(実質最前列)の席でも、よく見えない!
なにやらMélisandeのDoppelgängerがいるのは、コカイン中毒で精神も分裂しているから?
幕間で、大学院の時の先輩のTさんに久しぶりにお会いして、色々お話しできたのが一番の収穫。僕と同じ時期にサバティカルを取られたそうで、僕が結局カリフォルニアに行けず、ずっと東京だったのに対して、Tさん、サバティカルをイタリアを拠点に、オーストリア、ドイツで過ごしたそうで、純粋に羨ましかったです!
Tさんと話して、実はこの演出はAix-en-Provinceとのco-productionで、その様子はNHKでテレビ放送もされたそうで、知らなかったのは僕ぐらい!?
いわゆる伝統的ではない演出だと、1995年にL.A. Operaで見たPeter Sellars演出のものがとても分かりやすかったです。
普段はL.A. Opera Orchestraなるオケがピットに入るのですが、指揮者がEssa Pekka-Salonenだったので特別にL.A. Philharmonicがピットに入ったのも良かったですが、Sellarsの演出、舞台を超富裕層が住むMalibu Beachに移し、実はこのオペラ、美しいフランスオペラの粋、とかじゃなくて、ドロドロとしたsoap opera並に欲と愛憎渦巻くverismoもビックリのストーリーなんだということをさらっと見せてくれて、とてもおもしろかった。
オペラの後は久しぶりにすぐ近くにあるウイグルレストラン、タリムで夕食。
コロナのせいで、すっかりお一人様にも慣れてしまいました。
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