中国不動産・世茂がデフォルト 販売不振に封鎖追い打ち
信用不安、復星国際などに波及
2022年7月4日 23:09
【上海=土居倫之】中国の不動産大手、世茂集団(シーマオ・グループ)が債務不履行(デフォルト)に陥った。3日に満期が到来した米ドル債10億ドル(約1350億円)の元利金を支払えなかった。米ドル債市場での中国企業の信用不安は、投資会社の復星国際にも拡大している。
「2021年下期以降の不動産市況の変調に新型コロナウイルスの感染拡大が加わり、販売減少が鮮明になっている」。世茂は3日夕の開示でデフォルトに至った経緯をこう説明した。世茂は選任した財務・法務顧問を通じて、債務再編計画を投資家に提案していくとみられる。
信用不安による販売不振に、中国の「ゼロコロナ」政策による都市封鎖(ロックダウン)が追い打ちをかけ、1〜5月の不動産販売額は342億元(約6800億円)と前年同期比72%減っていた。
中国の調査会社、中国指数研究院によると、世茂は21年の住宅販売額で13位だった。21年6月末時点で負債総額は4636億元と、経営再建中の中国恒大集団(1兆7397億元)を大きく下回り、21年時点では投資適格級の格付けを付与する格付け会社もあった。だが恒大問題をきっかけに広がった外国人投資家の中国企業に対する不信感は払拭できず、23年償還の米ドル債利回りは300%台まで上昇していた。
信用不安は、不動産会社以外にも広がっている。北海道の星野リゾートトマムや仏リゾート運営のクラブメッドなどに投資実績がある復星国際がその一つだ。米格付け会社の格下げ懸念をきっかけに6月に米ドル債利回りが60%前後まで上昇する場面があった。同社は投資先のひとつだった青島ビール株を売却するなど資産圧縮を急いでおり、今後は海外資産も売却の対象となる可能性がある。
米ドル債の未払いが続く恒大は7月末に外貨建て債務の再編計画を公表する予定だ。ロイター通信は、外貨建て債務の子会社株への転換や分割での元利金支払いの可能性を伝えている。21年12月期決算は未発表で香港取引所は同社の株式売買を停止したままだ。香港取引所での売買停止が18カ月続くと上場が廃止される可能性があり、恒大によると「23年9月20日がその期限となる」という。
中国の不動産市況は低迷が長引く。国家統計局によると、5月の住宅販売額は前年同月比38%減だった。比較可能な06年以降で最大の落ち込みだった4月(同47%減)よりは改善したが、昨年7月以降、前年実績を下回る状況が続く。
政府による土地使用権の売却収入は1〜5月に前年同期比28.7%減った。同売却収入に依存する地方財政を直撃しており、中国政府が大規模な景気対策を打ち出しにくい一因になっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM041I60U2A700C2000000/
米ドル建て債権の金利が60%を超える状況は、ジャンク債どころじゃないです。
海外からの投資を呼び込むどころか、税収入が激減した地方政府の救済も期待出来ません。
ひょっとするとロシア以上に経済が逼迫しているかもです。
ロシア同様に、外国企業を国有化する日も近いかも^^;
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