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2022年06月22日01:02

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『平成という時代の検証』 1990年●平成二年 その14 (再投稿)

スリルと楽しさがいっぱい。洋画では「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(製作総指揮S・スピルバーグ、監.R・ゼメキス、出.マイケル・J・フォックス)のパート2と3が封切られて大ヒット。パート2では、「デロリアン」で2015年に来たマーティ。悲惨な未来を変えるべく、パート3では、1885年の西部開拓時代へ。スピード感あふれるストーリー展開に観客は拍手喝采。ドクの恋もご愛敬。

怖くない幽霊たちに人気集中。ゴーストものが次々と大ヒット。口コミ人気で若い女性が殺到したのが、「ゴースト ニューヨークの幻」(監.ジェリー・ザッカー)。ヴォール街の金融マン、パトリック・スウェイジがマネー・ロンダリングの陰謀に巻き込まれて殺されますが、愛する恋人デミ・ムーアを守るためにゴーストとなって闘います。ウービー・ゴールドバークのインチキ霊媒師も傑作。
「オールウェイズ」(監.スティーブン・スピルバーグ)では、事故死したリチャード・ドレイファスが恋人、ホリー・ハンターの恋の行方をハラハラしながら見守ります。オードリー・ヘップバーンが天使役で出演。
「フィールド・オブ・ドリームス」(監.フィル・アルデン・ロビンソン)も一種のゴーストもの。中年の農夫ケビン・コスナーが、「それを作れば、彼は来る」という神(!)の声を聞いてトウモロコシ畑を野球場にしてしまいます。彼とは、今は亡きかつての名選手たちで、見える力のあるものだけに見える光景。男も泣いてしまう映画と評判になりました。

配収は天、評価は地。邦画の配収ナンバーワンは、「天と地と」(監.角川春樹、出.榎木孝明)。戦国時代劇の海外ロケが話題になりましたが、内容はさっぱり。戦国のリアリティはなく、赤と黒二つの陣営の大規模なマスゲームといった趣。多数の企業から製作費を集め、前売り券を押し付けるというシステムに批判も。
配収第二位の「タスマニア物語」(監.降旗康男、出.田中邦衛)も、出来の悪さではいい勝負。

産直映画。独立プロデューサー六人が設立した「アルゴ・プロジェクト」は、企画制作から配給・興行までを行う産直方式で次々に新鮮な映画を公開しました。「良いおっぱい悪いおつぱい」(監.本田昌広、出.嵯山ゆり)、「ボクが病気になった理由」(監.鴻上尚史他、出.鷲尾いさ子他によるオムニバス)、「女がいちばん似合う職業」(監.黒澤直輔、出.桃井かおり)、「さよなら、こんにちは」(監.福田陽一、出.南果歩)、「櫻の園」(監.中原俊、出.つみきみほ)のラインナップ。特に「櫻の園」は大人気。白鳥靖代、中島ひろ子などの女子高校生たちが実に自然で初々しかったのです。

この続きは別項で。
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