mixiユーザー(id:644479)

2022年06月06日14:34

115 view

ドバイの不動産がロシアの企業や富裕層の隠し資産へ

ドバイにロシア企業や富裕層が逃避、制裁下で
緩やかな移民法や所得税がないなどのメリットも背景
By Benoit Faucon and Rory Jones
2022 年 6 月 3 日 10:04 JST

【ドバイ】中東のドバイは急速に、ロシアの企業や裕福な個人にうってつけの海外拠点になりつつある。ウクライナ侵攻を巡る制裁を回避しつつ、事業の運営や資金の保護が可能なためだ。

 ロシア最大の石油タンカー会社が事業所を設置し、ロシア人はドバイの高級マンションに投資している。商品(コモディティー)取引業者やスタートアップ企業、ロシアから撤退する西側企業の従業員も集まってきている。

 こうした動きの背景には、アラブ首長国連邦(UAE)とその主要商業都市ドバイが、欧米の対ロシア制裁に同調しない姿勢を示していることがある。UAEとドバイは米国と長年にわたり安全保障上の同盟関係にあるものの、ウクライナ戦争では中立の立場を維持しようと努めている。

 ドバイには既に約10万人のロシア語を話す繁栄したコミュニティーがあるが、そこに移住した人たちは、比較的緩やかな移民法や所得税がかからない、といった他の利点も見いだしている。モスクワとUAEを結ぶ航空便の飛行は続いているため、ロシア人観光客も今年は2倍に増えている。

 米シンクタンク、大西洋評議会のラフィク・ハリリ中東センターのエコノミスト、ラチャ・ヘルワ氏は「ドバイは、自身や家族、資産の安全な逃避先を求めるロシア人に最適な条件がほぼ全てそろっている」と述べた。

 西側当局者は、UAEにロシアとの貿易を抑制するよう要請しているが、無駄に終わっている。トルコやカザフスタンなど他の国もロシア人を受け入れており、インドはロシアから石油を購入している。しかし、ドバイは資金の流れの国際的な中枢としての役割を果たしていることから、西側の外交当局は、UAEが制裁回避に利用される可能性を特に懸念している。

 「彼らに制裁に加われとは要請していない」。ドイツのロベルト・ハーベック副首相兼経済・気候保護相は3月にUAEの首都アブダビを訪問した際、記者団にこう語った。「しかし、欧米の制裁で不当利得を得ることがないよう要請する」と述べた。

 UAE外務省の報道官はコメントを差し控え、政府が先週発表した次の声明を引用するにとどめた。「(UAEは)国際社会と協力して金融犯罪と闘い、国際制裁プログラムに関する義務を企業に徹底させるよう取り組んでいると繰り返し述べてきた」。声明では、他の国々がロシアの個人や企業に科している制裁をUAEが具体的に発動するかどうかについては言及していない。

 UAEの政治学者、アブドルハレク・アブドラ氏は、ロシア企業に対する開放的な姿勢の裏には、同国が中立的な外交スタンスを保つと決めていることがあると指摘する。

 同氏は「欧米の制裁に関しては、われわれは非常に選択的だ」とし、「時にはノーと言うこともできる」と述べた。

ウクライナ戦争前、ロシアの国営石油タンカー会社ソブコムフロットは、サンクトペテルブルクから船舶を管理し、キプロスで欧州の銀行業務を行い、122隻のタンカーを仏トタルエナジーズやサウジアラムコなどの世界中の石油会社に貸し出していた。

 現在は欧米の制裁措置でソブコムフロットとの取引が一切禁止されており、同社は欧州の保険会社や銀行、トレーダーと取引することが不可能になっている。同社の現・元従業員によると、同社は業務の大部分と従業員の一部をドバイに移すことを決めた。ドバイであれば、子会社に制裁が科されないと幹部は確信しているという。

 ソブコムフロットは、コメントの要請に応じなかった。

 海運業界関係者や制裁の専門家によると、ソブコムフロットはドバイに拠点を置けば、燃料補給や修理、乗組員の確保、銀行サービスなど、船舶の航行を維持するためのサービスを受けることができる。これは、ロシアの石油輸出の生命線をつなぎとめてもいる。海運データベースによれば、ロスネフチなどのロシア国営企業は原油の輸送にソブコムフロットのタンカーを使用している。エネルギー輸出収入はロシアの予算の4割を占める。

 ドバイに拠点を設けているロシアの個人や企業のほとんどは、制裁対象になっていない。

 ソフィア・コスティウニナさんは3月上旬、自らが経営するスタートアップ企業スピークラブの本社をサンクトペテルブルクからドバイに移転することを決めた。ロシア経済への制裁により、国外の取引相手への支払いの管理のほか、西側企業が提供するテレビ会議サービスや電子メールマーケティングサービスを利用できなくなったためだ。スピークラブは、さまざまな国の人々が対面やオンラインで語学を学ぶ仲介をしており、ロシアにとどまっていたら、つぶれていただろうとコスティウニナさんは話す。ドバイの金融街での事業所の設立には、数週間を要した。

 「多くの企業が社員をドバイに異動させているのは、ロシアからドバイへの労働者の移転が容易であることが主な理由だ」とコスティウニナさんは話す。「私たちには選択肢があまりなかった」

 求人サイトでは、ドバイ各地のホテルやレストラン、美容院がロシア語を話せる人材を募集している。

 ドバイの金融関係者によると、西欧から事業を移転したいという要請をロシア人ビジネスマンから受けるという。西欧の銀行は、ロシアに関連した口座を凍結しているからだ。ドバイの銀行では、制裁対象者を避けるため、顧客候補の審査を通常よりも厳しくしてはいるが、ロシア人が拠点を構える手助けをしている。

 富裕層の顧客とその資産をUAEに移転する業務を専門とするある企業は2016年以降、ロシアの顧客とは契約していなかったと話す。だが、ウクライナ侵攻が始まった2月以降、15人のロシアの顧客を引き受けており、新規顧客の約3分の1を占めているという。同社によると、ドバイへの移転を手助けしている資産(企業、現金、その他の財産)の価値は45億ドル(約5900億円)を優に上回る。これらの顧客は、居住地をロシアから、法人登記や銀行口座をルクセンブルク、キプロス、ロンドン、チューリヒからドバイにそれぞれ移している。

 外国人のUAEでの会社設立を支援するバーチューゾーンは、ロシア人顧客の割合は全体のごく一部に過ぎないが、今年は前年の2倍に増えたと話す。グーグルやJPモルガン・チェースなどの西側企業も、ロシア人スタッフをドバイに異動させている。

 目に付く場所に置かれたロシアの資産もある。ロシアの国会議員アンドレイ・スコッチ氏の家族が所有する青と白のオランダ製のヨット「マダム・グー」は、この2カ月ドバイに停泊している。スコッチ氏はコメントの要請に応じなかった。ドバイはまた、ロマン・アブラモビッチ氏をはじめ、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)が所有するプライベートジェット機の主な駐機地にもなっている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が先日報じた。

 こうしたドバイへの関心は、既に過熱していた不動産市場を一段と押し上げている。

 戦争が始まった当初、ロシアは1万ドルを超える外貨を現金で国外に持ち出すことを禁じた。この数字は後に5万ドルに引き上げられた。

 しかし、ロシア人によると、友好国で不動産の購入契約を履行するために、不動産開発業者の口座にもっと大金を送ることは可能だという。不動産仲介業者や開発業者によると、ロシアの銀行は、個人が数十万ドル相当の現金をUAEの不動産開発業者の銀行口座に振り込むことは認めているが、それは建設中の建物の部屋が対象で、将来引き渡しが予定されている場合に限られる。そのため、建設中の超高層ビルの住居や邸宅の購入が急増した。

 UAEの不動産開発会社MAGライフスタイル・デベロップメントの営業担当者、ムニル・アルデラウィ氏は、同社の建設中のある超高層ビルは、330戸のうち半分が既に売約済みで、買い手のほとんどがロシア人だと話す。

 不動産業者によると、個人の売り手からの不動産の購入はもっと大変だ。ほとんどの場合、ロシア人が取引を行うには、UAEに銀行口座が必要なためだという。会社の営業許可証やビザ(査証)がなければ、銀行口座の開設は難しい。

 しかし、建設中のマンションを購入すれば、「ゴールデンビザ」を取得できる可能性がある。ゴールデンビザとは、200万ディルハム(約7080万円)以上の不動産を購入すると得られる10年の居住許可証だ。

 「今、明らかにロシア市場が、最も盛況な市場だ」。ドバイの不動産会社アックスキャピタルのデニス・スクボルトフ氏はこう述べた。
https://jp.wsj.com/articles/russian-cash-and-trade-drawn-to-dubai-by-low-taxes-no-sanctions-11654218200
ロシアから人材と資金の流出が止まりません。
ディルハムなんてローカル通貨は、国際的には通用しませんが、高価格を維持している今の石油で裏付けされてますから、紙切れにはなりません。

頭のいい人間は、どんな規制をしても掻い潜る知恵を持ってますw
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年06月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930