mixiユーザー(id:5138718)

2022年05月24日00:12

72 view

『平成という時代の検証』 昭和六十四年→平成元年 その21 (再投稿)

・ 一杯のかけそば

毎年、大晦日に一杯のかけそばを分けて食べる交通遺児の母子の清貧の物語、栗良平『一杯のかけそば』。戦後の困窮時代を知る旧世代にも受け、国会でも引用されましたが、著者の周囲から雑音も聞こえたり、「できすぎた話」との批判もあり、この年前半で影をひそめました。「泣き」が久々に復活。しかし、「これは実話です」と冒頭に断り書きがありましたが、こんな調子のよい話が実話のはずがありません。店屋物のそばを人数分注文する金がないのなら、お店で袋物のそばを買ってきて自宅で茹でればよいのですから。知人が栗良平の講演旅行を盛りあげるためにヴィヴラフォンで音楽を担当していましたが、人気が低迷していったために、職を失うことになりました。彼曰く「栗良平の作品の文章は『てにおは』自体がおかしい」とのこと。

・ 謎の廃刊

雑誌創刊ラッシュの年でしたが、消えていく雑誌もありました。前年6月に講談社から創刊されたばかりの「DAYSJAPAN」が、事実上誤認の記事を掲載したとして12月発売の新年号で突然の休刊。

・ 宇宙はこうして生まれた

理論物理学者、スティーブン・W・ホーキング博士が宇宙の起源と運命をわかりりやすく説明した『ホーキング、宇宙を語る』が世界17か国でベストセラーに(林一訳、早川書房、1600円)。
8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年05月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記