5月4日、シネマート心斎橋で鑑賞。観客40人ほど。年配者一色だった。
公式
http://himawari-2020.com/
予告編を見れば分かるが、修復前と後で、映像はちょっと良くなった程度。
(『モーリス』4K版は劇的に改善していたが、あれは原版の劣化が酷かったのかも)
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ひまわり畑も思ったほど美しく撮れてなかったので、配信鑑賞で十分かもしれない。
とはいえ、上映会の収益はウクライナ支援に回るというから、足を運んで良かった。
オープニングのひまわり畑が終わると、場面は役所に切り変わり、
ヒロイン・ジョバンナ(S. ローレン)が激しい口調で役人に詰め寄っている。
「ご主人は行方不明」と説明されても「消息を調べなさい!」と凄い剣幕だ。
彼女は連れている夫・アントニオ(M. マストロヤンニ)の母親に向かって
「あなたの息子は必ず私が探し出してみせる」と誓う。強い意思に圧倒される。
そこから時間が巻き戻り、ジョバンナとアントニオの馴れ初めが綴られていく。
知り合ってすぐ恋に落ち、浜辺でいちゃつく2人。女の耳を愛撫していた男はうっかりイヤリングを飲み込んでしまう。「金なのに!」と怒り、笑う女。あっと言う間に2人は結婚。祖父のように24個の卵焼きを作って食べると張り切る新郎。食べきれずにウンザリしている夫婦の元に、新郎の母から籠盛りの卵が届けられる。笑
軍人である男に与えられた結婚休暇は12日間。楽しい日々は矢のように過ぎていく。
(夫を戦地に戻らせたくない)妻は一計を案じた。
夫に発狂した芝居を打たせ、精神病院送りになるよう仕向けた。ここまでは上首尾。
しかし、2人が面会室で抱き合った瞬間、密かに観察していた医師が踏み込んだ。
「逃亡兵として懲役に服すか、独露戦線へ行くか」と言われ、男はソ連行を選んだ。
「ロシアの毛皮を土産に持って、すぐ帰る」と列車に乗る男。手を振り見送る新妻。
ここまではコメディかと思うほどの陽気さでトントン話が進んでいく。
全体にテンポの良い進行で、戦後の長く辛い日々とのコントラストが際立っていた。
戦後何年経っても、夫アントニオは帰ってこない。
ジョバンナは役所に通い、またソ連からの復員兵を探しては夫の消息を尋ねていた。
やがて、夫と戦友だった復員兵に出会うが、過酷な雪の戦場で生き別れた話を聞き、
「なぜアントニオを見捨てたのか!」と彼を責めた。
やがて、スターリンが死に(1953年)、ロシアへ行けるようになると、
ジョバンナは「必ずアントニオを見つけてくる」と義母に誓って一人旅に出た。
ソ連で各地を訪ね歩いたジョバンナは、イタリア兵とロシア人の捕虜が埋葬された場所に案内されるが、ひまわり畑を見渡し「夫はこんな所にいない!」と強情に叫んだ。
彼女はイタリア人が住むという家を訪ね、その妻マーシャと幼い娘に会う。
夫アントニオの写真を見せると、マーシャの顔は強張った。彼は彼女の夫だった。
マーシャは雪の中で死にかけていたアントニオを必死で救い、記憶を失った彼と結婚。
ジョバンナは事情を知ってショックを受け、アントニオと会わずに母国へ逃げ帰る。
帰国したジョバンナは荒れた。家に飾っていた夫の写真を全て破棄した。
義母に咎められると「あんな人はもう知らない!」と叫んで義母に平手打ちされる。
「彼は生きています。ソ連で結婚し、娘もいる」 突然そう告げられた義母は茫然。
その後、ジョバンナは新婚の家を出て、マネキン工場で働くように。
他方、ジョバンナ来訪がきっかけで記憶が蘇ったアントニオは、悶々としていた。
新築の高層団地に家族で引っ越しても、心は晴れない。
ついに、妻マーシャには「高齢の母に会いに行く」と説明し、独りイタリアへ帰省。
ジョバンナへの土産に買った毛皮は余裕がなくて安い方を選んだ。
帰国したアントニオはジョバンナの消息を調べて連絡するも、彼女に拒まれた。
粘って何度も電話し、ある夜、彼女が住む団地を訪問する許可をやっと取り付けた。
再会した元妻はつれなく、「今、夫は夜勤で出ているの」と目を逸らして説明した。
結婚当時は溌剌としていた妻。その容貌はすっかり変わり、横顔は影を湛えていた。
「逃げて、2人でやり直そう!」とアントニオがジョバンナを強く抱きしめた瞬間、
隣室から赤ん坊の泣き声が。ジョバンナは息子を産んでいた。その名はアントニオ。
「この子に僕の名をつけてくれたのか」 「いいえ、聖人の名を付けたの」
「もう、私たちは元に戻れないのよ。この子を置いてはいけないわ」
「戦争は残酷だ」
泣きながら最後の抱擁を交わし、永遠に別れる2人。
昔TVで観た時、私はここで泣いた記憶があるものの、今回は泣けなかった。
ひたすら苦い感情を味わった。
ウクライナで進行中の惨状を見ると「お互い五体満足なら上等」という気がする。
幸せだった男女を引き裂いた戦争の惨さにまで想いが及ぶ段階にないと言うか…。
https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=185011
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ウクライナ支援の緊急上映会に、県外まで足を運ぶ。
昔TVで見て感動したが、内容は断片的にしか覚えていなかったため、新鮮な気分で鑑賞。
戦死者が眠る、ソ連(ウクライナ)の広大なひまわり畑を、行方不明の夫を必死に探し続けるヒロインが訪れるシーンは覚えていた。けれど、彼女が「夫はここになんかいない!」と頑なに叫ぶのは忘れていた。果たして、彼女はその後、生きた夫と再会する。けれど、一度狂った人生の歯車は二度と元に戻らなかった、という残酷で悲しい物語。
オープニングとエンディングでも、ウクライナのひまわり畑は延々と映される。ヘンリー・マンシーニの名曲が観客の涙を誘う。しかし、である。
なぜ、本作のタイトルは「ひまわり」なのか?
ヒロインの夫はひまわり畑に埋められた訳でなく、ひまわり畑で戦った訳でもない。2人が好きだった花、思い出の花という訳でもない。
畑のひまわりは、干からびて俯き加減。アップになると少々汚かった。
「どんな困難があっても負けずに前を向くヒロイン」をひまわりに例える意図なら、もうちょっと綺麗なところを選んで撮っても良かったのでは…と思った。
50周年HDレストア版の画質・音質は、正直言って今ひとつ。
上映館の設備も良くなかったのか、大音量で音割れしていた。
まーさんの日記 『ひまわり』チャリティ上映@フォーラム仙台 3月27日
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ミキさんの日記 ひまわり(1970)(I girasoli) 2025年03月29日
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映画ドットコムのレビュー
https://eiga.com/movie/48421/review/
シネマルシェ
https://cinemarche.net/lovestory/himawari-2020-matsu/
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