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2022年05月07日11:02

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徒然読書日記22-18《ある一生/ ローベルト・ゼーターラー》




《ある一生/ ローベルト・ゼーターラー》
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https://booklog.jp/users/besokaki-arlequin

人生の大半を
オーストリア・アルプスの山間の村で
孤独に生きた男のお話です。

孤独というと
良くないことのように囚われがちですが、
けしてそんなことはありません。
だってそうじゃありません?
人生は自分自身との語らいによって
形作られるものなんですから。

主人公の男は
どこにでもいそうな人でありながら、
人生って
やっぱりその人だけのものなんだと
思わせてくれます。

この男も
ひとりでは背負いきれないほどの
重荷を担いで孤独に生きて、
それでも晩年には、
おおむね満足のいく人生だったと
来し方をふり返ります。

著者は主人公の男を
木を彫るように創り出したと述べています。
まさにその彫り跡のひとつひとつが、
人生におけるある瞬間の出来事のようです。
静かな感動を覚えるお話でした。







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