東京MXテレビで再放送していた『鬼滅の刃 竈門炭治郎立志編』をようやく見終えた。いちおう、劇場版の無限列車編が放送される前の編集版は見ていたけど、けっこうカットがあるっぽいので、ちゃんと通して見ようと思ったのだった。
結果として、そんなに印象は変わらなかったけれど、それがわかるのも通して見たからなのだから、どうしようもない。
最終話の鬼舞辻無惨が下弦の鬼が集めて詰めるシーンは、再見してもやっぱり変だった。
「おまえらぜんぜん仕事してないよな」
(事前に任務を指示していたわけではないっぽい)
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(そんなこと急に言われても)と思っただけ
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「生意気だ」(粛清)
「おまえ、柱と出くわしたら逃げるつもりだろ」
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「そんなことないです」
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「俺の言うことを否定すんじゃねえ」(粛清)
どうしようもないから、逃げる
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気づいたら殺されていた(粛清)
「血を分けてもらえればもっと強くなれます」
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「俺に指図するんじゃねえ」(粛清)
最後に残った一人は訳の分からないことを口走る
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「気に入った。血を分けてやる」(合格)
作者としては部下すら無慈悲に始末する鬼舞辻無惨の冷酷さを表現したかったのだろうけど、理不尽すぎて、そもそも部下を作る必要がなかったとしか思えないレベルになっている。
個人的には、かなりエッジの立ったナンセンスギャグとして気に入ってはいる。スターリン治下のソ連とか、文化大革命のころの中国のエピソードを読んでいる時の気分が甦ってきた。作者はけっこう苦労している人なのかもしれないとまで思った。
これで、ようやく録画したままの無限列車編のテレビ版とか遊郭編を見ることができる。ゆっくり楽しもう。
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