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2022年03月26日00:16

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【残念】『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』

 
3月25日、ユナイテッドシネマ橿原で鑑賞。
公開2週目で早くも1日1回上映。客は7人くらい。

公式 https://gaga.ne.jp/billie/



とにかく脚本の出来が悪すぎて、「どこまで本当の話??」とウンザリした。
最初から最後まで「All Of Me」が流れる(しかも、エンドロールの幻想的茶番では、ビリーが当時まだなかったプラダのふりふりドレスを着ている)、陳腐で爛れたお話。

なぜタイトルが『The United States vs. Billie Holiday』なのか?と首を傾げた。
肝心の「奇妙な果実」の扱い方もどうなのよ??というものだったし。

主演のアンドラ・デイは体当たりで熱演していただけに、とても気の毒だ。
彼女は去年、この役でゴールデングローブ賞を取り、アカデミー賞候補にもなった。

アンドラ・デイ 歌姫ビリー・ホリデイの生き様を熱弁
https://youtu.be/3gKRjh9R_oo

ビリーの生涯  https://ja.wikipedia.org/w/index.php?&oldid=87844351



アンドラの歌は非常に良かった。彼女が歌うところだけは、きっちり鑑賞した。


「Strange Fruit」で比較してみよう。

Andra Day / The United States vs. Billie Holiday(2021)


Billie Holiday / Live 1959(最晩年の歌唱)

アルバム・バージョン https://youtu.be/Web007rzSOI

Diana Ross / Lady sings the blues(1972)
https://youtu.be/pScVQQDDyuI?t=3526 ← 映画本編のシーン



『Dream Girls』でも描かれた通り、ダイアナはあのはかない持ち味がウケた歌手なので、ビリーの歌い方を真似ることは土台ムリ。とはいえ、歌唱自体は悪くない。

アンドラの歌い方は鬼気迫る。「告発する」「抗議する」ような強さが感じられる。

だが、本家はさらに凄い。力んでいないのに聴衆の心を深くえぐる、不思議な波動。


「Fine and mellow」 (1957) を見ると、映画での人物像とは違う印象を受ける。

余談だけど、これは贅沢なパーソネルだねぇ…。



https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=5290076


アンドラ・デイは上手かった。
ビリーの歌い方の特徴をしっかりとらえて表現していた。聴かせる歌唱だった。

だが、作品全体はダメダメ。特に脚本がひどい。散漫で中途半端、ごちゃごちゃしている上、話が上っ面で、何を描きたいんだかサッパリ分からなかった。

「奇妙な果実」が物語の鍵を握っているはずなのに、最初から最後までよく流れる曲(エンドロールまで!)は「All Of Me」だし。笑 屑男にばかり引っかかる女=ビリーを描きたいんなら彼女の代表曲である「Fine And Mellow」がピッタリなのに、紹介すらしないし。爆 ステージ場面は多いのに、プレズ(レスター・ヤング)はじめ有名なジャズマン達も出てこない。なんじゃこりゃ。

ダイアナ・ロスが主演した『Lady Sings the Blues』は未見だけど、歌を除けば、あれの方がマシなんじゃないか?と思った。



バリバリの公民権運動活動家、ニーナ・シモンの「奇妙な果実」。
https://youtu.be/BnuEMdUUrZQ
https://youtu.be/9QRjz6TYmYk?t=335 (インタビュー入り。閲覧注意)

アンドラ・デイは子供の頃からニーナ・シモンのファンだったそう。
劇中でビリーが言った通り、
「奇妙な果実」はニーナ、アンドラと、世代を超えて歌い継がれている。


映画.com レビュー一覧  https://eiga.com/movie/94735/review/


ニーナが公民権運動をアジった『サマー・オブ・ソウル』の名シーン日記
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980656827&owner_id=1833905

 
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