演奏時間30分の大曲の後だと云うのにアンコール。
「実はシューマンにはヴァイオリンソナタ３番があります。」(大西さん)
３番の存在は失念していた。元々Ｆ.Ａ.Ｅソナタとして作曲された。
Ｆ.Ａ.Ｅソナタはシューマンの発案による友人ヨアヒムへのヴァイオリンソナタの
贈り物。
第１楽章をアルベルト・ディートリヒ、第３楽章をブラームス、第２・第４楽章を
シューマンが作曲した。私は第３楽章スケルツォを生演奏で聴いた事がある。ハ短調で
始まりはタタタターン。まるで「運命」。
その話を大西さんとツイッターで、やり取りした事があった。昨夏。
「来年はシューマンが作曲した楽章を演奏できそうです…」と返信があった。
Ｆ.Ａ.Ｅとはヨアヒムのモットー"Frei aber einsam"(自由だが孤独に)による。
そしてドイツ音名Ｆ−Ａ−ＥはＦ.Ａ.Ｅソナタ全体の重要なモットーである。
アンコール
ロベルト・シューマン(1810〜1856)作曲
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第３番イ短調WoO 27より
第３楽章 間奏曲ヘ長調
Ｆ.Ａ.Ｅソナタ完成直後、シューマンは新たに第１・第２楽章を作曲し、原曲の
第２・第４楽章を第３・第４楽章とした新たなソナタを公にした。ヨアヒムは異なる
作品である、と評したが死後、楽譜は放置されて没後100年の1956年、出版された。
冒頭からＦ−Ａ−Ｅが現れる。スーパーオール・シューマンプログラム。
今日は、とても感情移入して聴いていた。生で音を楽しむ会は私にとって救い。
明日22日から、まん防も解除。この場を守っていきたい。
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