高木君主演の舞台「裏切りの街」を観劇してきました。
場所は新国立劇場中劇場。初めて行きましたが初台駅に直結してるんですね。
今回は席が2階。なぜか半分くらいしか使用されておらず空席が両脇に。1席ずつあいているというならわかるけでど、そういうわけでもなく・・。ソーシャルディスタンスのためではなくなんだったのだろう・・?という感じ。
舞台は本来は2020年に上演されるはずが、コロナで中止となり今回仕切り直しで上演されることになったもの。
その間にミュージカルに挑戦したりしての今年。初座長!めでたい。
無事幕は開きましたが、相手役の女優さんがコロナ感染の影響でしばらくは代役を立てての上演に。
中止にならなくて良かったと思うわけですが、代役というのも本当に大変だろうし、すごいなあと思いながら観ていました。そして、本来の配役でも観てみたいな、とも。
高木君はこの役のために約9キロ減量したそう。もちろん痩せた感じはしたけど、正直元がすぐ太る体質だから、このままキープしてもいいんじゃ?というくらい。私個人としては丁度よいフォルムになってました(笑)。
そして、登場のシーンからヒモのダメ男感を存分に醸し出していて、そうとう稽古したんだろうな、と。1年に1回舞台出演していますが、そのたびに「上手くなったなあ」と思うわけです。なんせ最初がごくせんの大根演技だったんでね・・。
本人もドラマみたいに瞬発力の必要なものより稽古して積み上げるものの方がよいと言っているだけあって、佇まい、話し方全てが作り上げられていて素晴らしいなと。
そして、前バリを張って体を張った演技が続々。彼女と、不倫相手と、1人で、と性描写が満載。
ジャニーズ事務所よくOKしたな、というのと、よく本人も受けたな、と。これをやれるのはジャニーズでも限られると高木君も言ってましたが、まあそうでしょうね・・。
役者本人もそうでしょうけど、それに耐えられるファンかという問題もあるわけで・・。
山田君がやってるのはどう考えても想像できないし(笑)。
高木ファンは年齢層高めだし、人妻多めらしい(本人談)なので、できたんだろうな。
そして、結局妊娠させてしまうというストーリーなわけですが、それがばれて・・、というよくあるストーリーなのかと思いきや、ばれる過程でそれぞれの相手も不倫・浮気していたという暴露があるという予想外の展開に。
それを知ってて2回目観るとまた違った見方ができそうな気がしますが、登場人物もれなくクズで作品としては何かメッセージ性があるというわけでもなさそうで、見終わった後はぐったりと疲れてました(笑)。
舞台上には巨大なスマホを模したモニターがあって、メッセージアプリでのメールの様子がそのモニターに映し出されるという今ならではの演出もあり、面白い演出だなと感じました。
彼らの住まいや不倫現場になる駅も荻窪駅だったりと中央線沿いで、個人的には非常になじみもあり、駅前こんなんだったっけ?とか思いながら観たりするのも面白かったです。
カーテンコール、最初は役そのままでしたが、3回目のカーテンコールで見せてくれた笑顔で、ああ、高木雄也に戻ったんだな、という感じでした。
本人はミュージカル志向のようなので、今後ストレートプレイが観られるのか、実はこれが見納めだったのかわかりませんが、初座長のこの舞台、体張って向き合ってるなという印象でした。来週もう一度観に行きますが、どう進化しているかも楽しみです。
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