クリストファー・ノーランが手がけた「ダークナイト」トリロジーなどで知られる人気キャラクターのバットマンを主役に描くサスペンスアクション。青年ブルース・ウェインがバットマンになろうとしていく姿と、社会に蔓延する嘘を暴いていく知能犯リドラーによってブルースの人間としての本性がむき出しにされていく様を描く。両親を殺された過去を持つ青年ブルースは復讐を誓い、夜になると黒いマスクで素顔を隠し、犯罪者を見つけては力でねじ伏せる「バットマン」となった。ブルースがバットマンとして悪と対峙するようになって2年目になったある日、権力者を標的とした連続殺人事件が発生。史上最狂の知能犯リドラーが犯人として名乗りを上げる。リドラーは犯行の際、必ず「なぞなぞ」を残し、警察やブルースを挑発する。やがて権力者たちの陰謀やブルースにまつわる過去、ブルースの亡き父が犯した罪が暴かれていく。「TENET テネット」のロバート・パティンソンが新たにブルース・ウェイン/バットマンを演じ、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のマット・リーブス監督がメガホンをとった。(映画.comより)
<2022年3月13日 劇場鑑賞>
すごかった・・・。宣伝も入れて3時間5分。あんまりだとは思ったものの、大好きなバットマンを諦めることはできません。水分を控えて鑑賞に臨みました。いや、本当にすごかった。重厚でありながら基本的なお話は見やすく、また役者さんたちも、すごくよくハマってました。思わず息をつめて鑑賞してしまいました。身体に悪い(笑)。
舞台は相も変わらず薄暗いゴッサムシティ。成人したブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は、忠実な執事アルフレッド(アンディ・サーキス)と二人暮らし。両親が残してくれた財産で、暮らしには困らないため、暗〜い表情ではあるものの、働くこともなく街の”正義者”として、日々人々を助けています。いつか両親を亡き者にした犯人に復讐することを心に誓った”復讐者”として、犯人探しもしています。しかしある時、父の盟友だった市長が殺されてしまい、これを皮切りに、次から次へと凶悪事件が続発します。そしてそこには、サイコなメッセージがいつも残されているのです。「ウソはたくさんだ」そして「バットマンへ」と書かれたカードと。誰がいったいどういう目的で?そして謎解きを仕掛けられたバットマンは、明晰な頭脳でそれを解き明かしてゆくのですが、それは相手も織り込み済みで・・・といった感じです。
おなじみのゴードン刑事はジェフリー・ライト。驚くべき知能犯リドラーはポール・ダノ(写真3枚目。この写真は顔がスリム過ぎる気がするけど)、ペンギンはそれと言われなければ絶対にわからないコリン・ファレル。キャットウーマンはゾーイ・クラヴィッツ。ほっそ〜〜。短髪が華奢な体にとても似合っていてかわいかった。こんな大男だった?と思うほどのバットマンと並ぶと、とても絵になっていて素敵でした。もちろん、今までのミシェル・ファイファーやアン・ハサウェイもかわいかったけれど、今回はダークな雰囲気が何とも言えない親密さを醸し出して、いつになくこの二人が魅力的に見えました。相性の問題かもしれませんが。
そして特筆すべきは、リドラーを演じたッポール・ダノ!元々クセのある役者さんだとは思いますが、サイコな雰囲気がこれでもかと言うほどマッチして、目の前のバットマンをあざ笑うシーンは吐き気がするほどでした。うますぎる。
幼い頃に目の前で両親を殺されたブルースには、同情を禁じ得ませんし、名士だった父を固く信じてきた気持ちもよくわかります。でも、政治の世界、また名士と呼ばれる社会では、きれいごとだけでは生きて行けるわけはないのです。ほんの小市民なら、働いて、食べて、寝て、映画見て、と悪いこともせずに生きてゆけるでしょうが、そこは難しいところですね。今回のリドラーは、先だってのホアキン・ジョーカーとはまた違った悲壮感なのですが、彼ほどの知能はない私でも、貧乏人でずっと育ってきたので、彼の気持ちは理解できます。また、サイコな彼に従ってしまう人々がいるであろうことも理解します。
<ここからネタバレ>
そして、ラストになってあることに目覚めたバットマン。そう、世間を救っているはずの自分も、人殺しのリドラーも、根っこは一緒だったこと。そしてそういう思想は共有しやすいこと。そこにあの段階で気づいたブルースは、やっぱりすごい。そして、ここまできて、どうして予想通りにコトが展開しないのか理解できないリドラーにも、深く共感しました。
見応えのある映画でした。これだけの映画をよく作ったと思います(偉そうにすみません)。ラストは思わせぶりだったとはいえ、話は一応完結していますし、まとめ上げの手腕もすごいと思いました。3時間あるはずだ(笑)。しかし、ラストで誰かがリドラーに話しかけていたから、続編は来るんでしょうね。もしかして3部作?
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