《みんなの現代アート／グレイソン・ペリー》
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サブタイトルは
�狢臀阿釦擦鯒笋詈�法、あるいはアートがアートであるために�瓩任后�
現代アートって取っつきにくい。
なんだか面倒臭いなぁって思っていました。
本書を読んでその理由がわかったような気がします。
つまり観て、触れて感じるだけじゃなく、
考えることを求められるからなんですね。
現代アートといわれるものを前にしたとき、
これがアートなの？
いったいこれのどこがアートなの？って
疑問に思うことがよくあります。
例えば地方の土産物屋さんに行くと、
地元の工芸品や民芸品が売られています。
それらは美しく、それなりに高価です。
でも、それらをアートとは呼びません。
土産物屋さんで売られているのは
あくまで工芸品であり、民芸品なのです。
一方、美術館やギャラリーでは、
わけのわからないものが、
アート作品として高く評価され、
高値で売買されたりしています。
つまり、
これがアートなの？
いったいこれのどこがアートなの？という疑問は、
そもそもアートって何？という、
根源的な問題を投げかけられているってことなのですね。
現代アートを鑑賞するということは、
目の前の作品は
美術史の中のどのような文脈によってここに存在しているのか？
そもそも人類にとってアートって何？という問題を突きつけられ、
考えさせられるってことでもあります。
そのことが現代アートの役割のひとつなのかもしれません。
でもそれが取っつきにくさや、
面倒臭さにつながっていたのですね。
５年、10年、20年と年月が過ぎれば、
現代アートも現代アートではなくなってしまいます。
100年後の美術史の教科書で、
いまの現代アートがどのように紹介され、
評価されているのか、とても興味があります。
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