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2022年03月01日21:12

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弥生 の3月

🥰 今年も一番に咲きました 🥰

小石川5丁目の 環状3号線。
( 通称 播磨坂 桜通り)

坂の途中に一本だけある河津桜。
春が近いなぁ、と思わせる。



本4 エリザベスの友達本4

著者 村田喜代子

認知症で病院にいる母親と、
面会に行き、側で見ている娘の話。
(たまたま 手に取ったら ピッタシウッシッシ)

現実の世界にいる娘に対して、
常に 過去の世界にいる母親。

介護の大変さや
不平、不満は一切 出て来ない。

母親は若い時代、
結婚して満州にわたり
日本租界(そかい) フランス租界
ドイツ租界 などで新婚生活を送り、
内地とは全く違った
華やかな暮らしを経験して引き上げてきた。

「流れる星は知っている」
などに代表される、満州からの
悲惨な引き上げ体験の描写はない。

母親の心の中には いつも満州の華やかな暮らしがあり、
最後の皇帝の奥さんの ニックネーム「エリザベス」 という名前が去来する。
母親も駐在員の間では
「 サラ」というニックネームで呼ばれていた。

今、年老いて日本にいても
母親はいつもその時代の中にいる。
駐在員の奥様達の仲間に囲まれ、
サラとして過ごした楽しい日々の中にいる。
現実に戻る必要はない。

「母は今どこにいるんでしょう」

という娘の問いかけに対して

看護師さんは、

「さぁ どの時代でしょうねえ。長い長い人生でしたからねえ。 いつの時代に帰っておられるんでしょうねえ」

と穏やかに言う。

「母は今、とても幸せだ」と娘は思う。


りんご 赤ちゃんポストの真実 りんご

著者 森本修代

最初に預けられたのが3歳の子供だったというニュースは 私も覚えている。

「命を救う」
という大義名分のもと熊本に作られた
赤ちゃんポスト。

「それだけで いいのだろうか」

取材を続ける地元の新聞記者の目線だ。

実際に預けられた子供に
その後 何年も対応していく人たちの姿も描かれているが、正解はいまだにない。

人工授精で生まれたヒトもそうだが、
当事者達が大人になって、
色々なことを話すようになり
それから制度ができていくのだろう。

本当はそれじゃあ遅い。

運転免許制度が出来た時に、
「90歳になっても運転していたらどうなるか」
という予測をしないで
制度がいまだに無いのと同じことだ。
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