ペルーに実在し、ペルー国民を恐怖に突き落とす心霊スポット「松下邸」。
そこに潜入して心霊フィルムを撮影して、金儲けしようぜー、というバカな大学生3人が、行方不明になり。
現場に残されていた映像を映画にしました、という。
今まで履いて捨てるほど作られたモキュメンタリー（偽ドキュメンタリー）ですが。
ペルーで興収No.１を記録したという。
「シークレット・マツシタ／怨霊屋敷」を見ました。
「コンフィデンスマンJP」になだれ込む大観衆を横目に。
こちらの観客は、20人くらいの高齢男性中心。
そうさ俺たちブレアウイッチ世代！
さて映画は。
教科書の様に、よく出来ていたのですが。
とんでもない、ツッコミ満載の映画だったよ！
しかしアレですね。
２１世紀ともなると。
映画の技術や技法も、進化しているから。
昔だったら「トンデモ映画」になる様な題材も。
キチンとした映画になるのね。
とはいえ、この映画のスタッフも。
ペルーで、都市伝説を次々と映画化してはヒットさせてる。
ペルーの「犬鳴村」みたいな映画を両産してる人たちなので
演出や美術はしっかりしてましたよ。
それでは、どこがツッコミ所なのか
ツッコミ所 ��2014年の映画である
8年前の映画かよ！
つか、思い切り2011年の『グレイヴ・エンカウンターズ』のパクリやん！
それでいて、スケールや予算は『グレイヴ〜』には負けるので。
これ見るなら『グレイヴ〜』見た方がいいです。
ただし！
8年の月日が、『グレイヴ〜』の記憶を朧げにしたので。
新鮮な気持ちで見られました。
ツッコミ所�� マツシタ一家の幽霊は、いい人たちである
「シークレット・マツシタ」なのに、マツシタさん、ラスボスじゃねぇのかよ！
話を整理しますと。
松下邸は魔女裁判で火炙りになったパルバネという女性が建てた屋敷であり。
パルバネは最期「私の家に入る物は呪われるであろう」と言い残し。
その後、一階に住んだ金持ちが、使用人に薬を盛られて招待客を惨殺し。
2階に住んだ日系人のマツシタさんが、妻の浮気を見て発狂し、家族を皆殺しにして、切腹したという。
いわばマツシタさん一家は、パルバネの被害者。
主人公たちは一階をスルーして2階に行ったので、マツシタ一家の幽霊に脅かされますが。
そもそもこの家、入ったらすぐ階段で、2階にしか行けないんだよ！
一階はどうしたんだよ！そこでも別の大殺戮があったのに！
この辺、設定の甘さというか、一階の別の幽霊を出すのが面倒だったのか。
で、結局、この映画で、主人公たちを取り殺そうとする幽霊は、パルバネの幽霊で。
マツシタ一家の幽霊は、主人公達を脅かしつつも、「ここはあぶないよー、早く出て行けよー」と警告する役柄（らしい。後述する霊媒師が言ってたから）
しかし、パルバネの幽霊に殺された人の死体には、額にしっかり漢字で「死」と書いてあるのでした。
何故？
ツッコミ所�� 撮影隊に同行する霊媒師がホンモノだった
これはツッコミと言うか、むしろ誉めたい！
だいたい、この手の映画に出てくる霊媒師は偽物で、酷い目に会うのですが。
この映画に出てくる霊媒師は本物で、マツシタ一家の幽霊に敵意がない事を読み取ります。
以上、長くなりましたが。
まあ、見ても損はないですが、無理してまで見なくていい、って感じですかね。
あと、エンドテロップに流れる日本語の歌が、よくわからないけどカッコ良かったです。
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