特殊詐欺事件の検挙率は54.8％

「女性が直接息子に経緯を話して発覚」いつも思うのだがまず、一旦電話を切って再度掛けなおすとかしないのだろうか？もっとも詐欺師の巧み（？）な話術でパニック状態にさせられるので冷静な判断が出来ないことが多いらしい。
詐欺師は別に相手を金持ちと見越して電話したりしている訳でない。「下手な鉄砲も数撃てば当たる」的になんらかの方法で入手したリストに片っ端から電話しているのである。例えば今回被害にあった女性（83歳）が仮に息子でなく娘しかいなかったら成立しない。実際にそういう例も聞いた事がある。娘しかいない人に息子を名乗っているのだから無茶苦茶である。
素朴に思う事なのだがいまだにこの特殊詐欺事件が減らないのは何故なのだろうか？理由は警察の検挙数が（発生件数より）少ないからだろう。但し、検挙率は令和2年で54.8%と他の犯罪に比べれば高い。恐らく特殊詐欺自体を認知件数とするケースが少ないからではないと思われる。今回のように3,500万円とかはニュースになって知られるが50万円とか100万円なら果たしてニュース（認知件数）になるかだ？そういう（警察から見たら）少額の特殊詐欺は多く起こっているはずだが恐らく警察も本気で追いかけていないだろう。
特殊詐欺でいつも検挙されるのはほとんど「受け子」と言われる末端である。はっきり言って受け子を逮捕しても何にも解決にならない。受け子のほとんどがアルバイト程度の人なので実際の詐欺で得たお金が何処に流れているかは知らない。そんな受け子を何百人逮捕してもほぼ意味がない。
単純に警察としては特殊詐欺の主犯格まで検挙するのは相当の労力が必要なのでそこまで本腰を入れていない（入れられない？）と私は思っている。実際にこの事件の犯人も恐らく検挙されないと見ている。警察は特殊詐欺の啓蒙活動をしているが騙される側ばかり対策しないで騙す側の対策をしないと半永久的にこの犯罪は無くならないだろう。

■純金5kgがだまし取られる　83歳女性が被害、3500万円相当
(朝日新聞デジタル - 01月22日 22:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6822952