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2022年01月22日02:00

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保険あれこれ

 まず損保会社職員の退職と再就職先について。
 損保会社で定年になるまで働く職員はごく稀です。それには理由があります。以前の定年が55歳だったことが関係しています。給料がすこぶる高いのはここまで。それ以降はそれまでの給料額の合計に利息をつけた程度の額が基準になるので支払われるのはごくわずかになります。年齢が60歳近くになると新入OL一年目よりも低くなるのです。部長クラスの管理職まで出世した人も同様。それではやっていけないという人は、異分野の会社の相談役などに就きたいところですが、これもごく少数の人のみです。よほどコネクションなどに恵まれていないと無理です。次に考えられるのは自賠責(人身事故についての強制保険)の算定所への再就職です。少なくとも保険会社から貰える給料よりはマシです。ただ数に限りがあります。
 営業経験や自信がある人は損保代理店への転身です。引き取ってくれる会社があればですが。そして最後には市役所の近くにある自動車事故の相談所。無料で事故の過失割合などを教えてくれるところです。人当たりがよい人ならば。
 そんな訳で損保会社には55歳以上の職員はまずいません。

 次に生命保険について。大きく分けると四種類あります。死亡保険、医療保険と疾病保険、介護保険、死亡保障付きの生存保険。死亡保険、医療保険と疾病保険、介護保険は特定のリスクにそなえる保険です。あまり問題はありません。問題は生存保険。現在では学資保険・こども保険や個人年金保険がありますが、以前のような単純にまとまった保険金が支払われる生存保険は姿を消してしまいました。
 というのも従来の生存保険には問題があったからです。ちょっと見にはずいぶん景気のよいように思えた生存保険でしたが、保険料が一定ではなかったところに問題がありました。設定された年齢が近づくにつれて保険料の額がどんどん上がっていったのです。ふつうの収入の人にはとても払いきれるものではありませんでした。驚くべきことに生命保険会社にはこのことを通知する義務が課されていなかったこと。文句を言おうにも生命保険会社は窓口でなく、外交のおばちゃんでは話になりません。このからくりが漫画「ナニワ金融道」で明らかにされると、生保会社はいっせいに生存保険のあり方を現在のものに変えてしまったのです。
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