甲状腺がんは「がん」の中でも特殊でね。
がんになっても一生症状が出ないものも多い。
つまり甲状腺がんが進行して死に至る前に
他の死因で亡くなる、ってこと。
だから死後解剖で見つかっても、死因の欄には書かれない。
症状が出て見つかったら手術など治療をするけど、
治療しないで経過観察しても場合によっては悪化することが少ない可能性がある。
ましてや、超音波検診で見つかるまで症状がなかった甲状腺がんは
「見つけることが害」(これが過剰診断の害)とされたりする。
だって「がん」と言われて治療しない選択をする人は少ないでしょ?
ましてや将来がある子供だったら。
進行しない、寿命を変えないがんだとしても、
手術して甲状腺を失えば、一生「甲状腺ホルモン剤」を使用しなくちゃならない。
甲状腺ホルモンは、命を維持するのにどうしても必要だからね。
福島のこどもたちに定期的に甲状腺超音波検査を行うのは、
害のほうが大きい、と言われてきた。
それは、たとえば第五福竜丸のとき、周囲の島々に超音波かついで出張し、
地元住民の甲状腺がんを検査したワシのいとこである外科医も
「甲状腺がんは住民の寿命に影響しない」という意味の論文を書いている。
もちろん第五福竜丸の乗組員みたいに、そこで核実験あると知らずに
いきなり大量の放射能浴びちまったのは全然別だけどね。
裁判になってしまうと、医学的に何が正しいか、よりも
より弱い立場、裁判所が守るべき立場なのはどっちか、という話になる。
裁判ってそういうもの。
この場合、日本国の原子力行政に守られた立場の東電は、圧倒的な強い駒なので、
損害賠償を争う民事裁判なら、負けてしまう可能性がけっこうあると思う。
裁判すれば正しいことがわかるわけじゃない。
より同情を引いたほうがお金をもらうだけである。
■甲状腺がん発症で東電提訴へ=福島原発事故時6〜16歳の6人―東京地裁
(時事通信社 - 01月19日 16:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6818555
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