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2022年01月18日04:09

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「てなもんや三度笠」

 1962年(昭和37年)5月6日から1968年(昭和43年)3月31日まで朝日放送制作・TBS系列で放送された人気テレビコメディ番組。我が家はチャンネル権を父親が握っていましたが、この番組だけは一も二もなく見せてもらえました。
 主役はもちろん藤田まこと扮するあんかけの時次郎と白木みのるの珍念というてなもんやコンビ。この二人にしばしば三人目が加わるトリオでの旅もありました。香山武彦の駒下駄茂兵衛(こまげたのもへい)という大食いのために相撲部屋から破門された男や財津一郎の蛇口一角(へびぐち いっかく)という浪人など。香山武彦は美空ひばりの弟。
 蛇口一角の印象は強烈でした。奇声を発しながらぺろぺろと刀をなめまわすギャグがしつこくてものすごい。「キビシ〜ッ!!」や「…ちょ〜だい!!」などは流行語にもなりました。この役のイメージが固定化されたため財津は後になかなか役が回ってこなかったキライがあります。上野の山のいくさで彰義隊に身を投じ行方不明になったあとに髪をモダンにした写真師、桜富士夫(さくら ふじお)として再登場。こちらもなかなかの怪演ぶりでした。
 本番前には番組提供の前田製菓のCMが実演されます。出演していたのは藤田まことと斬られ役の原哲夫。初期の斬られ役は別の人だったとか。ここで藤田の写真師の「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!」という締めセリフは流行語にもなりました。前田製菓のCMは本番中にもテロップでひんぱんに流れていました。
 番組の視聴率は典型的な西高東低。しかしてんぷくトリオや流行歌手など東京からゲストを迎えるようになると東日本でも視聴率は急上昇。しかし関西でもそれ以上に視聴率があがったので西高東低は続きました。
 ゲストで印象に残っているのは名古屋弁を駆使する南利明の鼠小僧次郎吉、女スリのお銀(おぎん)と子分の千太(せんた)のコンビ。京唄子と鳳啓助。河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)の一行のてんぷくトリオ。平参平の三平は脚をカックンカックンさせて笑いをとっていましたが、これは今では放送禁止でしょう。
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