※画像はくだんの特報記事(文末に続きあり。)
※「憲さん筆投げ随筆復刻版」とは過去に憲さんが書き始めた随筆で、途中力尽きて筆を投げてしまったものを思い直して書き足して完成させたものです。
※今回の随筆は去年(2021年)12月半ばに書き始めて筆を投げたものを加筆修正して完成させました。
「人を裁くことなかれ。しからば汝らも裁かれざらん」
新約聖書―マタイ伝より
裁判所とは国家の暴力装置の一部であることは言を俟(ま)たない。
参考
↓
【暴力装置】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%B4%E5%8A%9B%E8%A3%85%E7%BD%AE#:~:text=%E6%9A%B4%E5%8A%9B%E8%A3%85%E7%BD%AE%EF%BC%88%E3%81%BC%E3%81%86%E3%82%8A%E3%82%87,%E6%8C%81%E3%81%A4%E5%85%AC%E6%A8%A9%E5%8A%9B%E5%85%A8%E8%88%AC%E3%82%92%E5%90%AB%E3%82%80%E3%80%82
確かに裁判官が我々民衆に直接手を下すことはないが、裁判所の判決を通して間接的に暴力を振るうことができる。
それも、自分の手は汚さずに暴力を働く、という意味では相当卑怯な職業であるとも言える。
それはある人を殺せという凶暴な暴力から、ある人を逮捕監禁しろ、ある人から財産を取り上げろ、ある人を身体検査しろ、ある人の家を捜索しろ、といった大小さまざまな暴力である。
この世で間接的に人を合法的に殺す権限を持っているのは裁判官だけではないだろろうか?
奴らは私たちの生殺与奪(せいさつよだつ)の権をも握っているのだ。
そういう意味では「神をも超越」した絶大な暴力装置と言っても過言ではなかろう。
そもそも、裁判所とは国家権力を暴力的に維持するための補完装置に過ぎず、「国家権力と民衆を超越した調停機関」であると勘違いしている人がいるとしたら相当お目出度い人だと言わざるを得まい。
それは最近の裁判所、特に最高裁の判決をみるまでもない。
歴史的にみても、明治の近代日本の法制度ができたときからそうであった。
憲さんの心を寄せる1884年(明治17年)に起きた秩父蜂起の際も、その蜂起の原因となった一つが裁判所である。
参考
↓
【秩父事件】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%A9%E7%88%B6%E4%BA%8B%E4%BB%B6
生糸価格の大暴落に端を発し貧困にあえいでいた養蚕農家を中心とする困民党は再三にわたり高利貸しに対する債務の据え置き等を郡役所や警察署に「説諭」するよう申し入れた。しかし、これが無視されたので直接高利貸しへの個別集団交渉へと困民党は戦術を変更する。すると高利貸しは「裁判所判事に毎月15円を献上している」といい放ち、高利貸しが裁判所判事に賄賂を贈りグルになっていることが明らかとなるばかりか、裁判所は高利貸しの要請を受けて債務者に召喚状を送りつけていたのだ!
この描写は映画『草の乱』でも描かれている
参考
↓
【草の乱】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E3%81%AE%E4%B9%B1
一体これのどこに「正義」があるというのだ?!
当然ながらこの秩父にある裁判所は困民党の大宮郷(秩父市街)制圧後には占拠され、書類等が焼却されている。
ざまーみろぃ!
しかし、困民党軍が壊滅し蜂起が失敗すると、捕らえられた困民党総理田代栄助はじめ5人が浦和重罪裁判所判事島田正章の名により死刑が言い渡され、熊谷監獄支署で絞首刑に処されているのだ!
参考
↓
秩父事件の概要
http://www.chichibuji.gr.jp/chichibujiken/
これが国家による暴力以外の何物であるというのだろうか?
(´Д`)=*ハァ〜
と、憲さんは端(はな)から裁判所や判事等を信頼など全くしていないが、不思議なことに彼らは世間では相当優秀な人間であると評価されているようである。
最難関の国家試験といわれる司法試験を合格したからであろうか?
いずれにせよ、判事や検事になろうなどという連中は権力志向が強いろくな連中ではあるまい。
しかし、この「優秀」と言われる裁判官がとんでもない仕事をしているという情報を憲さん入手した!
いつものように東京新聞情報である。
12月18日の東京新聞特報記事にこのような見出しが載った。
「コピペ疑惑! 前代未聞判決文であり?」である。
【コピペ】
コピペとは、コピー&ペーストの略語である。
文章をコピーし、別の場所に複製して貼り付ける(ペーストする)という行為。
Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
コピペ!
実は憲さんもよくやる。この随筆で・・・。
(´艸`)くすくす
でもいいでしょ?
だって憲さんは趣味なんだから!
それも、大体「以下、引用」として、その出典も明らかにしている。(はず?)
しかし、それを裁判官が判決文でしちゃ駄目でしょう?
っていうか、そんなコピペ判決文なんて書いてこの裁判官には職業倫理やプライドというものがないのかね?
(´Д`)=*ハァ〜
嘆かわしい!
事の発端は全国各地で争われている生活保護についての民事訴訟。
これまで7つの地裁で判決があり大阪地裁では原告勝訴。残り6地裁は敗訴である。
そして、その敗訴した判決文の3つに「NHKの“受診料”」という誤記があり、さらにその判決の内容、論理構成何から何まで同じだったようなのだ。
何だよそれ!
そんなコピペで判決文が書けるのなら憲さんでも、いやいやブログ好きな中学生とかでも書けるじゃないのよ!
ダサっ!
そもそも記事にもあるように、日本国憲法第七十六条の第三項にはこう記されている。
「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。」
で、このコピペ判決とは裁判官が「良心に従って独立して」書いた結果ですか?
チャンチャラおかしーわっ!
これについて、東京新聞はいつものように識者の声を載せてくれている。
しかし、著作権法的にはこれは問題ないようだ。
なぜなら「判決文には著作権がないため、法律違反ではありません」(金沢工業大学杉光一教授・知的財産)
だからだそうだ。
しかし、やはり職業倫理的な問題があるだろう?
「判決は裁判官三人が書き、書記官一人がチェックする。にもかかわらず、誰も誤字に気付かなかった。かっこ悪いよね」(元裁判官草野真人弁護士)
かっこ悪っ!
っていうか、これでよく給料もらえるよな。
恥ずかしくないのかね?
職業人(プロ)として?
それも「受信料」と「受診料」間違えて!
それは裁判所の書記官も同罪ですな。
憲さんなんか一人でこの随筆書いてるけど誤字脱字に気をつけてアップする前に何回も読み返すけど、それでも誤字脱字はあるよな〜。
でも、何回も言うようだけど憲さんは趣味だからね。
でも、誤字脱字があるとその文章自体の信用性が圧倒的失われるよな〜。
だから報酬をもらって作成する文章、それも権威をかさにきる裁判所の判決文であれば誤字脱字は致命的ですな。
(´Д`)=*ハァ〜
「(『同種の判決があれば参考にする』ことはあるが)表現を変えるのが普通で、そこは裁判官のプライドの問題。誤字まで含めてコピペしたとすれば、プライドが薄くなっているのかという感じを受ける」(井戸謙一弁護士)
っていうか、裁判官のプライドなんかどうでもいいけど、こんなコピペ判決や誤字判決文なんかを平気で世間様に晒したらそれは原告に対しても、納税者・国民に対しても失礼だろう?
そう思わんかね?
これを出した裁判官は?
(´Д`)=*ハァ〜
「市民は、裁判官の良心に基づく判断を求めている。裁判官が右から左に流す感覚で仕事をするようになったら、司法に対する期待を根底から裏切ることになる」(井戸弁護士)
っていうか、憲さんは端(はな)から司法に「期待」なんぞ持ってはいないが、せめて憲法で規定された「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行」う「フリ」くらいしちゃどうなのかね?
それも、判決書くのが仕事でそれで飯食ってるプロだろ?
お前ら?
だったらそんなやっつけ仕事するなよ?
プロとして恥ずかしくないのかよ?
「プロじゃないよね〜、プロじゃ!」
「最高裁の締め付けがあり、目立った判決を出すと出世に響くと忖度するのではないか。結果的に国民の信頼を裏切っている」(八ッ場ダム訴訟原告代理人・及川智志弁護士)
「裁判所が劣化し、自分の頭で考えなくなっている人が出てきている。当事者がどういう思いで訴えたのかを考え、きちんと判決するべきだ。各裁判官が自覚を持って改革した方がいい。」(脱原発弁護団共同代表・海渡雄一弁護士)
全くその通りだよな。
でもって、これについて東京新聞が最高裁にこの問題の見解を聞くと・・・
「個別の裁判の内容については回答できない。事務局として、調査することは考えていない」(広報担当)のだそうだ。
(´Д`)=*ハァ〜
なんだよ!
それ?
「より質の高い司法サービスを提供し,国民の期待に応えていくためには,全ての職員が本来担うべき役割に注力して専門性を発揮することができる,より活力ある組織を目指す必要があります。」(最高裁判所長官「新年のことば」)の中身がこれかよ?
ちゃんちゃらおかしいわ!
参考
↓
最高裁判所長官「新年のことば」
https://www.courts.go.jp/about/topics/sinnennokotoba_r04/index.html
こんなんだったら裁判所なんていらない!
記事の中の「デスクメモ」にあるように「それで済むならAI裁判官でいいのでは」と本当に思うわな。
AI内閣にAI裁判所。
現状よりはよっぽどましかもね!
それよりも、やっぱり
「人を裁くことなかれ」だな。
キリストもたまにはいいこと言うよな!
参考
↓
『人を裁くことなかれ。
しからば汝らも裁かれざらん』
https://meigen.shiawasehp.net/prov/114.html
(´艸`)くすくす
どーよっ!
どーなのよっ?
※以下、12月22日のこの問題に関する東京新聞社説全文
社説 判決コピペか 司法の権威が問われる
判決文にコピペ(文章の複写、貼り付け)を疑われる箇所が見つかった。複数の判決文に同じ誤字があったというお粗末な話だ。司法の権威が問われかねない。
誤字は、生活保護費の基準額を引き下げた国の処分取り消しなどを求め、受給者ら千人以上が全国二十九都道府県で起こした集団訴訟の判決文で見つかった。
原告の請求を退けた福岡、京都、金沢各地裁の判決文の中で、本来「NHK受信料」と書かれるべきところが、三つの地裁でそろって「受診料」と誤記されていた。原告弁護団は、これ以外にも類似表現などコピペが疑われる箇所があるとしている。
集団訴訟では、生活保護費のうち、食費や光熱費などに充てる「生活扶助」の基準額を最大10%下げ、総額六百七十億円削減した国の措置の是非が争われている。
これまでに七つの地裁で判決が言い渡され、大阪地裁が「国の判断に誤り」と原告勝訴だったが、残り六地裁では「引き下げの計算式は、厚生労働相の裁量の範囲内」などとして、原告は敗訴した。
一審判決は名古屋、大阪、札幌、福岡、京都、金沢、神戸の順で出た。原告弁護団は、最初に原告が敗れた名古屋地裁の判決文が下敷きになり、後続の地裁で参考にされたのではないかと推測する。
その過程で、一部の地裁で「受診料」の表記が引き写された可能性がある。「受診料」の誤記がある三地裁は、その前後の文面もそっくりだ。
この疑惑は、原告弁護団が大阪高裁の法廷で、書面などで指摘して発覚した。しかし、裁判所側の対応は誠実さを欠いているように見える。最高裁は「個別の裁判の内容については回答できず、調査は考えていない」とコメント。京都地裁や金沢地裁も同様の談話を出すにとどまっている。
名古屋訴訟の弁護団事務局長森弘典弁護士は、コピペ疑惑について「裁判所は自ら考えず、判断していない疑いがある。とんでもない失態ではないか」とあきれる。
憲法は「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される」(七六条三項)と裁判官の独立を定めている。裁判所は、「よその判決を見るより、原告の暮らしの実情をご覧になっていただきたい」との原告の言葉を重く受け止めてほしい。
以上
判決コピペか 司法の権威が問われる
https://www.tokyo-np.co.jp/article/150325
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