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2022年01月10日06:00

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イベルメクチンとは


ここまでパンデミックが拡大して、終息が見えない状況に陥ると、ワクチンにすがりたいという気持ちが高まって当然です。しかし、世界中でワクチン接種の人数が増えるのにあわせて、ワクチン接種の副作用が次々と報告され始めたのは気がかりなことです。

インフルエンザの場合、ワクチンの完成に3年、特効薬タミフルの誕生にはさらに30年の歳月を要しました。コロナウイルスの場合も、同じように長い歳月をかけなければ、安全で信頼のできる薬物はできないのではないかという不安が脳裏をかすめます。

最近は、ワクチンのリスクに関するニュースが伝えられる度に、もっと安全な飲み薬が開発できないのかという声も周りから聞こえてきます。注射より内服薬のほうが、効果もあり副作用も少ないのではないかという思いがかなり広がっているような気がしてなりません。

じつは、わが国で生まれた素晴らしい内服薬がすでに存在しています。それは、2015年にノーベル生理学・医学賞に輝いた大村智博士が発見したイベルメクチンです。この薬は既に医薬品として承認され、医療の現場では抗寄生虫薬として使われています。

多くの医療関係者では、以前から疥癬の患者さんに使用してきましたが、薬としての切れ味は抜群で、あの強烈な痒みを伴う疥癬が、数回の投与で跡形もなく消えてしまうと言います。この薬が世界的に脚光を浴びるようになったのは、アフリカの風土病として人々を苦しめてきた河川盲目症とも呼ばれているオンコセルカ症の治療効果でした。

この病気は、急流の河川で繁殖するブヨによって、病原体の回旋糸状虫という寄生虫が人体に入り、眼の網膜を冒し、失明に至るというもので、患者が続出していました。その寄生虫を殺生する作用がイベルメクチンにあることがわかり、現在アフリカでは、1億3千万人の人がこの薬の恩恵にあずかっているといわれています。

この薬はコロナウイルス治療の「適応外使用」として認められたイベルメクチンは、皮癖ダニの感染によって起こる疥癬の治療薬として保険適用になっています。これだけ高齢化が進むと、病棟などで感染が発生することがありますが、数回の投与でほとんど治ります。また動物病院では、犬や猫のフィラリアの治療薬としても用いられています。

さて、新型コロナウイルスの治療薬や予防薬としての効能ですが、世界的に注目を浴びていて、効果ありという臨床試験結果が、開発途上国を中心に30件ほど報告されています。今後さらに世界的に治験が進み、コロナウイルスに対する有効性が確かめられていくと思われます。

現在、未だインフルエンザに対するタミフルのような特効薬が発見されていない状況の中では、藁にもすがる思いで、この薬に期待の目が注がれていると言っていいでしょう。わが国では、2020年2月、「適応外使用」の薬として保険適用での使用が認められています。コロナワクチン3回目打ちますか。医者の私が接種しない理由。医学博士・志賀貢/幻冬舎、参考。

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