2021年12月26日 15:00開演
会場：神戸にしむら珈琲店御影店３階フレンドサロン
にしむらは、よく行く喫茶店であるが、御影店は４年11ヶ月ぶり。
出演者(敬称略)
ナビゲーター：南出 卓
Ｆｌ：鷲尾 有香
Ｐｆ：米本 彩夏
使用楽器：ヤマハＧ３
前回訪問も南出さんがプロデュースしたコンサートでヴァイオリンとフルートのデュオ
２組と云う出演者であったが、出演者の一人が鷲尾さんであった。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1958068383&owner_id=232213
そんな前の事かとお互いに驚いた次第。
AYMusic Living Room Classicsは動画配信が先行しているコンサートで今回初めて
観客を入れての開催。
ピエトロ・マスカーニ(1863〜1945)作曲
歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲
本曲は鷲尾さんの演奏では何回も聴いている定番の作品である。
マスカーニの代表作で映画にも使われている著名な曲であり、演奏機会も多いが他の
作品は今日あまり知られていない。「早い話、一発屋です。」と南出さんが語った事
がある。マスカーニは本曲に歌詞を付けてアヴェマリアを編曲している。
全体的に甘美な旋律に満ちており、それ故に映画にも使われたのであろう。
セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)作曲
ここは素晴らしい場所Ｏｐ．2１-7
原曲は歌曲であると聞いている。ラフマニノフは今年ピアノ協奏曲と交響曲のＷ２番
を聴く機会に恵まれた。本曲は、こうべ文化まちのコンサートＮｏ．17で聴いて
いたのに忘れていた。本曲はピアノ協奏曲にも通じるラフマニノフらしい
ダイナミックな作品である、と思った。
R.アーン作曲
クロリスに
イタリアのマスカーニ、ロシアのラフマニノフと来て、フランスのアーンと、
さながら世界旅行である。
初めて聴いたのは矢張り南出さんがプロデュースした小磯美術館マンスリー
コンサートで柏山恵菜さんの歌唱と藤本さえ子さんの演奏であった。
米本さんは昨年の神戸市立博物館ウィンターコンサートでヴァイオリニスト武田
知奈津さんとの共演で弾かれているが鷲尾さんは観客を入れての公演では初めて
であると聞いている。美しい作品である。
山田耕筰(1886〜1965)作曲
夜の歌��
2021年は２月に十鳥可奈子さんと小野文さんのデュオ「あやとり」のコンサートで
日本歌曲を纏めて聴く機会があった。そこで山田耕筰と北原白秋の黄金コンビ作品を
聴いたのであるが、山田耕筰が交響曲やピアノ曲を作曲しているのは、あまり
取り上げられない。本曲も無観客公演の小磯美術館マンスリーコンサートで米本さん
が弾かなければ知らないままであったろう。同公演では�気鉢兇鮹討�れているが、
今回は初めて�気鮴険藾佞把阿韻拭�小品であるが、日本の歌曲王の面目躍如。
切ない美しさのある逸品である。
シャミナード作曲
コンチェルティーノ
シャミナードはフランスの女流作曲家。フルートと言えばフランスもの、と云う印象
が私にはある。19世紀に現在のベーム式フルートが登場すると、いち早く取り入れた
のがフランスであった。本曲は宛らフルート小協奏曲。シャミナードのパリ音楽院
卒業制作であった。尤も後年、フルートとピアノ版が作曲されるが原曲が原曲だけに
華麗でピアノも難しい。お二人は先月、神戸市立相楽園旧ハッサム住宅でも生演奏を
聴いているが、そちらのピアノはコンディションが悪く、ここまで派手な曲を弾くと
壊れる、と、ここへ持って来た。This is French!実にフランスものらしい洒脱な
作品である。
コンサートとしては一区切りでケーキセットが出される。私は焼きケーキを頼む事が
多く、にしむらで生ケーキは久しぶり。オペラを注文した。
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