羽田イノベーションシティ

　有給休暇を1年間に5日は取得しなくてはなりません。別に用事もなかったのですが、今週の火曜日に休みました。日曜大工ならぬ日曜プログラミングがおもしろくなってきているところで、そっちに時間を割きたい気持ちもありましたが、せっかくなので、羽田イノベーションシティに行ってみました。今年の年明けに存在を知ってからずっと気になっていたけど、コロナのせいで行けずじまいだったところです。



　またテクテク歩いたので多摩川を大師橋で渡ったのですけど、橋の下に小さなボートが停まっていて、それには「警戒船」とありました。なにを警戒しているのかはわかりません。シン・ゴジラか、はたまた、ペリーの黒船でしょうか。




　環八と多摩川の間の狭い道に迷いこみつつ歩きました。膝ぐらいの高さの塀のぐねり具合がなかなかよろしいなと思ったのですけど、この後にあった案内板によると赤レンガ堤防だそうです。昔はここまで多摩川だったんですな。




　さらに進むと川の中に祠がありました。ここも案内板によると、五十間鼻無縁仏堂といって、かつてはもっと河口寄りにあり（今でもほとんど海といって場所にありますが）、その当時は祠もなくただ手前の角塔婆が立っていただけだったそうです。多摩川に流れてきた水死者を弔うためのものということになっているみたいです。実際、関東大震災や東京大空襲の後にはここにたくさんの遺体が流れてきたとのこと。あと、東京湾の水死体は海流のせいでここにたどりつくことも少なくないそうです。
　奥に見えるのは羽田空港と、大師橋よりさらに下流に建設中の橋です。この橋は東京側の羽田イノベーションシティと川崎側のキングスカイフロント、二つの研究拠点を結ぶことになります。大師橋が京浜工業地帯を縦貫する産業道路の一部であることとは対照的ですね。



　でもって、少し歩くとここにも警戒船が。海王丸。名前はかなり立派です。



　なんだか、やたら巨大な鉄骨の枠組みだけがありました。



　このポスターは、公明党としてはまあまあの出来ですかね。なんか公明党のポスターばかり取り上げているので、公明党の宣伝みたいになっちゃってますが、そういうつもりはないです。あえて言っちゃうと、ここに投票したことはありません。



　どこをどう見ても天空感を見つけられない、相変わらずの天空橋です。東京モノレールの天空橋という駅名にハードルを上げきって訪れた観光客に失望と後悔を叩きこむやる気のなさは痛快ですらあります。



　それやこれやでやっとこさ羽田イノベーションシティに到着しました。



　案内板です。AからKまで12のゾーンがありますけど、ABCはまだありません。アルファベット順の初めの方が施設としてのメインになると思います。現状、あるのはオフィスや商業施設ばかりなので、そちらを先に作って売って資金を調達しながら、研究施設にとりかかるのかなあと思いました。
　テナントにPiOというのがあって、PIAならパチンコ屋だよなと思うのですけど、これって京急蒲田駅の東に面している大田区産業プラザなんですよね。大田区も関わっているみたいです。



　ギャラリーとされている区画もあって、そこにはちょっとした展示もあります。




　飲食店やアンテナショップの集まっている一角もあります。




　道路を隔ててすぐの羽田空港を見下ろせます。飛行場や滑走路を見渡すポイントとしては、羽田空港内部からとはまた別の眺望が楽しめます。



　なぜか足湯もあります。
　ふらりと訪れても、それなりに時間はつぶして楽しめそうな感じでした。平日だったので、学生らしき若い人を時折に見かける程度でしたけど、カップルではなくていずれもソロ、しかも、建物の様子を念入りに眺めている様子だったので、そちら方面で話題になっているところなのかもしれません。



　帰りは穴守稲荷に寄りました。前はコロナ禍の最中に初詣で人が多かったので素通りしたところです。




　前から気になっていた富士塚に登ってみましたが、宅地の真ん中にあるので景色は割と殺風景です。でも、見物料としてお賽銭は入れておきました。



　京浜急行空港線の穴守稲荷駅にも寄ってみました。両隣の大鳥居駅と天空橋駅が地下にあってここだけ地上へ出ているのに、まわりがビルばかりで一方向からしか入れず、窪地の奥底へ降りていくような雰囲気があってすごく不思議な感じのする駅です。



　セガの跡地は建設用車両が入ってなにかしら工事が始まっているみたいでした。