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2021年12月10日08:29

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「子宮入口は縫合できない」は間違い

マチガイというか、シロウトさんなのでそう書いたんだろうけど、
子宮頸がん手術はやり方で経過が違う。

まず、この記事を書いた人が受けた手術は「子宮膣部円錐切除」という術式。
子宮の出入り口のみ切除して本体を残すやり方。
この方法だと子宮頚管という場所が短くなるのだが、
この部分は妊娠した場合、一番最後まで閉じて子宮内の赤ちゃんを出さない「鍵」だ。
だからここが短くなると「ぎっちり閉じる」能力が低くなり、
早産しやすくなることがある。
あくまでも「ことがある」だけで「絶対」ではない。

そして子宮膣部円錐切除にも「メスで切る」のと「電気メスで切る」のがある。
子宮口を頂点とする「円錐」状態になるように組織を切るので「円錐切除」だ。
メス(コールドナイフともいう)の場合、止血のために縫合をする。
この縫合がけっこう面倒くさくかなりのパワーが必要。
そしてあまりぎっちり縫い込むと子宮口がふさがる。
だから手術のあとは子宮口に短いチューブを通して1か月くらい放置し、
傷が治って癒着による閉鎖の可能性がなくなってからチューブを抜く。
…ただしこの方法は今ではあまりやられていないかもね。

電気メスで行う方法が最近は主流だろう。
英語でいう手術名を短縮してリープ(LEEP)と呼ぶ。
半円形の針金の形をした電気メスを使う。
ものすごく腕がいいと、このメスを子宮口のふちにあてて半回転させると
きれいな円錐状の組織が一回で切除できる。
切りすぎると上記した早産率が高くなるし出血多くなるので、
深さを見ながら何回か切除するほうが多いと思うけどね。
切除できたら電気メス先端を止血用の「ボール状電極」に変えて
出血しているところに押し当てて血を凝固させて止めていく。
これはかなり強力で、手術終わったころには出血はほぼない状態だ。
日帰り手術で行う施設もあるし、入院させてもせいぜい1泊くらい。
悪いところもある。切除標本のふちが電気メスで「焼けて」いるので、
病巣を全部取りきれたかどうかの顕微鏡診断が難しい。
というか実質不可能。
一応見てはもらうけど「ふちの近くまで病巣有」の場合、
コールドナイフなら躊躇なく「進行しているので子宮全摘」の話をするが、
リープの場合は術後傷の治りを待って、数回検査して残存を調べる。

この記事によると出血が1か月くらい続いていて、しかもけっこうな量。
コールドナイフで深めに切除(病状が進んでいたので)して電気メス止血かな。
あまりにも深い円錐切除だと確かに縫合止血は難しい上に、
子宮を変形させてしまうので術後合併症が多く流産もしやすく、
何のため子宮をのこしたか(妊娠するためでしょ)わからなくなるかも。
それにしても傷が深いからきっちりは止血せず、
万が一大出血したら再手術、という流れだったのかな。
「子宮全摘」をすべき病状だったけど、本人の希望で円錐切除する場合、
かなり深く切除するからこういうことも起きますね。

まあそれはいいとして。
この文章中にもある通り、「子宮頸がんは初期に不正出血がない」のが特徴。
自分は毎月きちんと生理あってそれ以外の出血がないからがんでない、とは言えないし、
出血があってからではけっこう進んだ病状のことがありえる。
毎年子宮頸がん検診を受けて「異形上皮」が見つかった場合は
円錐切除になっても「浅い切除」で済むのでこの記事のような悲惨なことにならない。
…あまりにも軽くすむ手術なので、手術後に患者が「治った」と安心しきってしまい
術後の大事な定期検査に来なくなることがあるくらいだ。

■日本の女性「幸せパターン」少なくない? 子宮頸がんで芽生えた疑問 まず自分の体を知る、選択肢を増やす
(ウィズニュース - 11月29日 07:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=220&from=diary&id=6757462
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