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2021年11月25日20:19

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『月と日の后』冲方丁

主人公は藤原道長の娘、彰子。
一条天皇の中宮であり、かの紫式部も女房として仕えた女性である。

彼女が入内したのは、初潮を迎えてまもなくの12歳の頃。
まだまだ子どもであり、定子のライバルにもなれなかった。

そんな彼女が成長していくにあたり、どのような心境の変化があったのか。

この物語が、どこまで史実に忠実なのかは分かりませんが、定子は清少納言が枕草子で触れているような文化的・芸術的なサロンを形成して宮中を盛り上げ、彰子は心身ともに大人になって行くにつれ、それも大切にしつつ、一条天皇と共に国の平安の為に動いていたという話でした。

何よりも、伯母を反面教師として自らを律する心の強さは素晴らしく、理想的ではあるものの、凡人には難しいと感じました。ただ目標としては、こうありたいものですね。

あと個人的には、紫式部日記に出てきたエピソードがぽつりぽつりとあるところも、楽しく読めたところです。
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