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2021年11月08日16:25

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現状は過渡期なんだろう

 猫の問題、というのは今は過渡期なんだと思う。
 かつて日本には沢山の野良犬がいたが、狂犬病怖し、ですべての野良犬は捕獲されていった。今では放し飼いにしている人も相当減っている。
 犬を飼うと、きちんと保健所に登録して、狂犬病予防注射が義務付けられる。そんな仕組みで、昔ほど犬は気軽に飼えなくなっている。捨て犬も減っている。

 一方で、猫の方は、犬ほどの厳しい法的な運用がないので、気楽に飼える動物の範疇なになる。インコやハムスターなんかと同じような位置づけと言えるかもしれない。ただ、インコやハムスターに比べれば身体も大きく、飼っていてもて余す人はかなりいる。
 鳥の場合、飛ばして終わり。
 ハムスターならどうしているんだろうね。やっぱり逃がして終わりにしている人はいるんじゃないかな? 元々寿命2年ぐらいの生き物だから、寿命まで飼って終わりにしている人は多いように思う。
 猫は捨てたらどこかに行ってしまう、というほど簡単でもない。飼い主の顔を覚えているし、放し飼いにしていたのなら近所の地理は把握できているので家に戻ってくる。どこか知らない町まで連れて行って、非情に放置してこないと捨てられない。
 ただ、自力での行動範囲が狭い仔猫なら容易に捨てられる。捨てられる仔猫は多い。

 どんな生き物にでも「命」はあって、その命は大切なものなんだが、日々多数のカメムシの命を葬り去っている私が偉そうなことはいえない。
 と言っても、猫は元々野生の生き物ではなく、人が飼育して一緒に暮らすこと、を前提にして販売されたりしている。わざわざそのために生まれてきている生き物を無下に殺してしまうのはやはり悪いこと。猫だって撃たれれば痛いし、恐怖も感じる。多分、傷を負って不自由な暮らしを続けている猫も多数いるのだろう。犯人が本当に反省しているなら、そうした猫を助けて、寿命が来るまで丁寧に幸せな一生を遂げられる努力をすべきだが、裁判ではきっとそこまで言わないんだろうね。容易に想像できるが、犯人が「改心した」と言って、ケガした猫を保護したところで、また虐待を受けるだろうということは想像に難くない。

 野良猫は外で勝手に増えたのだから、そういう生き物の範疇ではない。と思っている人はいても当然。単に理解が足りないだけだが、任意の人に正しいものの考え方や、高い倫理観などを強要することはできない。
 何より、社会的な負担を考慮するなら、猫が外で歩いていればその猫がたとえ飼い猫であっても、捕獲して殺処分する、という法整備をすることも可能だと思う。そうすれば街に猫はいなくなる。膨大な数の猫の命を奪うことになるけどね。一度そうしてしまえば、安易に猫を捨てる人もいなくなるだろうし、家で飼っている猫が脱走しないように飼い主の意識も向上するだろう。

 現状は、そのような法整備をするまでの過渡期なんだろうとは思う。
 現実に私の住んでいる街でも、(歩きまわって調べている限りでは)二桁以上の野良猫はいる。私がエサをやっている猫は主に4匹だが、それ以外に10月になって2匹の猫が近所に出現しているとの情報がある。手術の有無が分かってないので、確認して、場合によっては捕獲・手術をしなければならないのだが、まだうちの庭には現れていない。
 
 この記事の犯人が一体何匹の猫を殺したのかはよく分からないが、その行為自体を

 「良くやった」

 と思う人はいるだろう。
 一方で、そもそも猫にエサをやって増やしていたのかもしれないので、自分で増やした猫を自分で殺した、のだとすれば、野良猫の数は増減なし。
 エサをやりながら、猫の数の減少にも貢献していたのなら、地道な活動に嫌気がさして一気に片を付けに行った、という見方もできる。

 記事についての感想を読んでいると、猫好きの人が飼えばいい、というのは結構見受けられる。
 そういう意見は、問題についてほとんど考えられてない、意見です。
 猫好きな人は既に「猫を飼っている」。その数は1頭だったり2頭だったりするが、通常は飼い主が飼える適切な頭数で飼育している。だから、急に新しい猫は飼えない。
 それでも、猫には15年程度の寿命があるので、飼っている猫が死ぬことはある。猫好きなら新しい猫を迎えたない、と思うだろうから、保護した猫の行き場が全くないわけでもなく、健康な仔猫だとそれなりに行き先が見つかるケースがあるらしい。

 まずいのが、既に適切な頭数で飼っているのに、後のことを考えないで

 「可愛そうな仔猫」

 を追加で飼ってしまうケース。大概はうまく行っているのだろうが、失敗して結局猫を不幸にしてしまう場合がある。
 他に、飼育する能力が不足しているのに、安易に「可愛そうな猫」を助けるつもりで飼い始めるケース。行きつく先で猫が不幸になる。
 面白半分で飼い始めて、猫を増やす人もいる。猫は生まれて半年もすれば子どもを産めるようになるので、そろそろ可愛い仔猫の時期が終わるころに、また新しい仔猫を産ませることができる。一度に5・6匹生まれるので、すぐに飼育に行き詰る。(多分2世代目が出産する、飼い始めてから1年後ぐらいに20頭以上に増えた猫を見て初めて気が付くんだろう。)

 人が子どもを育てる、というほどの苦労はなくても、動物をペットにして暮らしていくと、それまでの生活とは違ういろいろな制約は受ける。飼い始める時にはそれが想像できる人は多くはない。
 公園などにいる野良猫にエサを与えて楽しむのは、そういった苦労をしょい込まずに、自分の都合で楽しんでいる、ってことで他の公園利用者から目の敵にされる場合がある。この記事のケースはそうだろう。

 猫にエサをやる行為自体は、それそのものが悪いわけではないが、最終的に野良猫を撲滅するという目的意識ははっきりと持ってやる必要はある。そしてどうも、多くの地域で野良猫を撲滅させようとする勢力に寄生して「野良猫を可愛がってしまう」困った輩がいる。
 うちの前でもいました。玄関前のかえでの木の下に、キャットフードを無造作に置いて行った人。
 レモンやキジが良く塀の上に乗って通行人を眺めたりしているので、かわいくてエサをやっているのだとは分かるが、これは困った行為。どの地域にも猫にエサをやっている人はいるので、猫を見かけたら

 「お腹空いているのかな? 可哀そう」

 と思うのは早計。
 お腹は空いているかもしれないが、ちゃんと時間になったらエサをやる人はいる。安易に与えないで欲しい。

 あと、私は猫好きではないです。早く撲滅したいと思っている。ヤフーのコラムなんかで、「猫の寿命を縮める飼い方」みたいなものが掲載されることがあるが、ほとんど何の役にも立たない。誰か猫が急激に老化する薬、とか作ってくれないかな?

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■空気銃で猫6匹殺傷 千葉の男に有罪判決 「80〜100匹撃った」
(朝日新聞デジタル - 11月08日 11:25)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6732212

 千葉県内で猫6匹を空気銃で撃って死傷させたとして、動物愛護法違反と銃刀法違反の罪に問われた千葉市の倉庫作業員の男(49)に対し、千葉地裁(岡部豪裁判長)は8日、懲役1年6カ月執行猶予3年の判決を言い渡した。検察側は懲役1年6カ月を求刑していた。

 判決によると、男は2018年11月〜昨年12月、千葉市や習志野市、八千代市で空気銃を発射し、猫2匹をみだりに殺し、4匹を傷つけた。

 男は狩猟や標的射撃をする目的で銃所持の許可を受け、空気銃を所有していた。撃たれたのは、いずれも特定の飼い主がおらず、地域住民が世話をする「地域猫」とみられる。

 これまでの公判で男は、80〜100匹の猫を撃ったと明かし、犯行を繰り返した理由について「撃ったときの高揚感が忘れられなかった」「弱いものをいじめたかった」などと語った。猫を捕獲し、熱湯をかけて虐待していたことも認めた。ネットで猫を虐待する動画も見ていたという。

 一方で男は「もともと猫は好きだった」とも述べた。しかし18年夏ごろ、千葉市の公園で猫にえさを与えていたところ通行人に注意され、「復讐(ふくしゅう)」のため猫に銃を向けるようになったという。

 男は「猫を見ると(注意してきた)男女の顔が思い浮かぶようになった」と説明した。裁判官になぜ猫を標的にしようと思ったのか問われても、「自分でも分かりません」などと答え、明確な理由は明らかにならなかった。

 判決は、強固な犯意に基づく計画的な犯行だと指摘する一方で「猫の生命を軽んじた自らの卑劣さ、残酷さを反省している」とした。裁判長は判決文を読み上げた後、男に対し「弱いものいじめに魅了されたのは、あなたの心の貧しさを表している。小さなことでいいので、弱いものに手を差し伸べる行為をしてみてほしい」と説諭した。
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