007シリーズ第18作『トゥモロー・ネバー・ダイ ('97)』を観ました。
ピアース・ブロスナンの第二作目。監督はロジャー・スポティスウッド。
出自がサム・ペキンパーに見出されて映画製作の道に入ったと言うロジャー・スポティスウッドが監督だけあってか、アクションも物語も小気味よくて、ピアース・ブロスナンのボンド作品の中でも人気が高いのも納得です。
もっとも、私としてはボンドはやけに女性に甘ったるすぎるし、CG盛り盛りなアクションシーンは激しすぎてちょっと好みとは違うかな〜とは思いました。90年代のアクション映画としては面白いのですが、これがボンドなのかと問われれると違う作品を観ているみたい。もちろん、そうした変化を否定するつもりはありませんけどね。60年代、70年代、80年代のボンドがあったように、これが90年代のボンドなのだなと思うわけです。
しかし、90年代のCG技術がなければ描けなかったQ課謹製の「BMW 750」は気に入りました。悪漢どもに嬲られそうになっても健気にご主人さまに託された大事なものを守る姿が可愛くて(笑)
ボンド・ガールにはミシェル・ヨーが抜擢され、ボンドと共闘する中国政府が派遣した女性諜報員役であるのもまた時代の移り変わりを感じます。ティモシー・ダルトン以前だったらこれはソビエト連邦の諜報員の役目だったのに。ドイツ車に乗り、中国の女スパイと共にメディア王を相手に戦うボンドです。
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