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2021年10月07日22:52

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徒然読書日記21-34《熱帯／森見登美彦》

《熱帯／森見登美彦》
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https://booklog.jp/users/besokaki-arlequin?display=front

人間ってなんて哀れで滑稽な生きものなんでしょう。
人生は儚く短い夢のようなものなのに、
じたばたと悪あがきばかりして。

これはだれも最後まで読み通した者がいないという、
謎の本にまつわる物語です。
このお話中には冒頭から〝千一夜物語〟が頻繁に登場して、
それが鍵になっていることがわかります。
そして読み進むうちに、
あぁ、そーゆーことね。
なるほどそーゆー楽しみ方をすれば良いのね。
ということがわかってきます。

このお話はいわゆる枠物語です。
つまり物語の中で別の物語が語られるという
入れ子構造になっていて、
それが幾重にも重なって進行していきます。

なんだか夢の中で夢を見ながら
さまよっているような気分になります。
これは夢なのかなぁ？
それとも現実なのかなぁ？
と夢の中で思いを巡らせ、
夢だと気づいて目を覚ましたら
やっぱり夢だったという、
夢を見ていることに気づいて
ハッと飛び起きたら
それがまた夢だったみたいな感じの
眩暈がするようなお話でした。

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