医学部で「人体発生学」を学んだとき、感動した。
妊娠分娩の結果、今ここにいる自分は連続した無数の奇跡の連続。
ということがはっきりわかったので。
話は、自分の母親が受精卵になったときに始まる。
生殖細胞がきちんと形成されるかどうか、が問題。
形成されても、卵管子宮膣の形成はそれとは別なので、
卵巣だけちゃんとしてて妊娠できないことがありうる。
そして無事に、自分の母親が生まれてきたとして、
成長過程で決まった時期にホルモン分泌を開始できるか、
開始した結果、内性器が完成するか、も偶然の産物。
父親になる男性とのめぐり逢いも偶然なら、
自分になる卵子がうまく成熟して排卵され、受精卵になれるかどうかも
やってみないとわからない。
受精卵になって、卵管をきちんと通れるか?途中でひっかからないか?
子宮に到達できたとして、内膜に着床できるか?
着床したあとちゃんと細胞分裂できるか?
赤ん坊が赤ん坊になるために起こる無数の段階をクリアし、
生きていくのに支障ない臓器を獲得し、
生まれるときにも事故なく母体外に出て、
もちろんその後、大きな問題なくその日に至る。
すべて偶然。
すべて「いいほうにいった」ことの結果。
いいほうにいかなかった人間たちは少数だけど存在する。
その人たちと自分の違いは「ただの偶然、確率の問題」でしかない。
その奇跡は今日も続いている。
元気に目覚めて今日をはじめられたことに感謝。
幸運で生かされている自分は、できることを一生懸命やることで、
見えない何か、奇跡を起こしてくれている何かに感謝する。
■38歳で不妊治療を始めてわかったこと「妊娠って、奇跡じゃないか」
(女子SPA! - 09月28日 15:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=156&from=diary&id=6683216
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