9/27 徳山 Gumbo

広島の路面電車も乗り納め。停車場のホームが異様に狭いのも風情があります（ただし大荷物の時は要注意）。広島駅前は、再開発の最中で、元の建物がすっかりなくなってしまい、ずっと工事中です。いつもどこかで工事している横浜駅ほどではありませんが、駅の再開発って本当に長い時間がかかるものですね。

広島から徳山までは、在来線乗り継ぎだと2時間掛かりますが、新幹線だと30分掛かりません。しかもネットでの事前割引「おとなび」を使うと、在来線料金より安くなってしまうのです（JR西日本の料金設定がおかしく、他のJR各社ではさすがにこんなことはないと思います）。
しかし、あっという間に着いてしまい、風情ある車窓を楽しむという旅の醍醐味は全く無し。普通、貧乏な人は新幹線を贅沢と言うでしょうが、本当に贅沢な人生を楽しんでいるのは一体どっちなのか、考えてしまいます。
これから先、感染予防対策の必要がなくなれば、また折りに触れて在来線の旅をしたいなぁと思います。

さあ、このツアー最後のライブは、徳山駅前から歩いて数分のところにあるGumbo。一番最初に寺本さんのお店「フォークソング」にお邪魔したのは2008年のこと。それから移転して「憧古木屋。」に変わっても、そして現在のGumboになってもライブをさせてもらい、長いおつきあいになりました。

山口県独自の感染予防対策期間は、前日の9/26までで、9/27からはGumboもめでたく通常営業になりました。まさにその当日にお邪魔できて、お店で堂々とお酒が飲める幸運、素晴らしい。私たちはこうして少しずつ日常を取り戻していくのです。今回のツアーで、私は図らずもその過程を間近に見てきたことになります。
そうは言っても、いきなり元のように賑わいを取り戻せるはずもありません。今まで通り密にならない努力を続けながら、国や自治体にも、いろんな形で困っている人を支援してほしいものです。

ありがたくも来てくれた皆さんの前で、最後のライブはグッと盛り上がりました。ラグタイム、ワルツ、カバー曲、歌、何をどれだけ弾いても楽しい。ややワルツ多めの選曲で、無事に最後の演奏を終えたのでした。Gumboは音響も素晴らしく、弾いていて大変心地よかったです。
この日のライブ、柿木さんが素晴らしい写真を撮ってくれました。ありがたく使わせていただきます。

開催すら危ぶまれた今回のツアー、ここまで来れたのは、私一人の努力でなく、このライブに少しでも関わってくれた全ての方々の努力の賜物です。心から感謝しつつ、今日北海道に帰ります。
北海道で私を待っているのは、念には念を入れたPCR検査と、翌日のワクチン接種2回目。日常を取り戻すべく、これからも頑張ります！