1947年、独立前夜のインドを舞台に、激動する歴史に翻弄された人々の姿を描いたヒューマンドラマ。最後のイギリス統治者として、インドのデリーにある総督の家にやってきたルイス・マウントバッテン。宮殿のように豪華な総督の邸宅では、ヒンズー教、イスラム教、シーク教などさまざな宗派の教徒たち500人が使用人として階下で働き、ルイスと家族が暮らす2階では、政治のエリートたちが、独立後に統一インドを望む多数派と、分離してパキスタンを建国したいムスリムたちとに分かれ、連日連夜の論議を続けていた。そんな日々の中、使用人のインド人青年ジートと令嬢秘書のアーリアが、宗派の違いを超えて惹かれあうのだが……。インドにルーツを持ち、祖父母が分離独立の大きな影響を受けたというグリンダ・チャーダ監督がメガホンをとり、総督ルイス・マウントバッテンを「パディントン」のヒュー・ボネビル、ルイスの妻でインドへの愛情を示すエドウィナ役を「X-ファイル」のジリアン・アンダーソンが演じた。(映画.comより)
<2020年5月5日 録画鑑賞>
永らく世界に君臨した大英帝国といえども、二度の大戦の疲弊と、あらゆる国の独立という時代の流れに逆らうことはできません。インドが独立するにあたって、その権利移行に6か月を見込み、新しい総督が派遣されてきます。しかし、彼自身(と奥様)がいい人で仕事熱心でも、そして誰に対しても分け隔てのない人であっても、当地の人々に意見の相違があっては、コトがスムーズに運びません。すべての国民と共に「統一インド」を築きたい派と、独立したいイスラム派がお互いに譲らず、連日連夜の白熱論議なのです。誰が悪いわけではありません。宗教や主義が違うだけです。しかし、抗争が激化。統一インドの樹立を目指していた総督も一度本国に帰り、伺いを立てることに。結局インドとパキスタンに分かれて独立することになり、現在に至るわけですが、そこに、使用人の恋愛と宗教の壁、過激派によるテロなどで一般市民が苦しむ姿を重ねて描きます。
BBC filmでした。思ったより短かった。インドについてあんまり詳しくなかったので、今まで隣国パキスタンとよくもめてるな、と思っても、日本でも中国や韓国と常にもめてるし、そんなものかと思っていました。元々一つのものが分かれたと知った時も、まぁ朝鮮半島やドイツの例もあるし、これまたそんなものかと思ってました。アホですみません。
イギリスから主権をインドに戻す時がこれほど大変だったとは。ガンジー師も生きておられたのに、皆が仲良くという理想通りには行かなかったこと、宗教が元でこれほどの大虐殺が起きていたこと、本当に知りませんでした。そして、その原因こそが、ルワンダのツチ族とフツ族のように、白人たちによってお互いに仕向けられたものだったこと。いくら元々仲の良い隣人であり、かつ白人が仕組んだものだとわかっていても、一度分かれた宗教が元に戻ることはない。せめて争わずに共存するべきだったろうけど、一度憎み合うともう元には戻らない。人間の性(さが)が悲しすぎます。皆がガンジー師のように理性と知性のある人ならよかったのだろうけど。
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