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2021年09月18日14:51

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(政治)移民政策に前向きになれ

楽天の三木谷浩史会長兼社長がツイッターを更新し、日本の移民政策について私見を述べたというニュースである。三木谷氏は「移民政策に対する不安は分かるが、もはや他に手はない」としている。私はこの三木谷氏の見解に全面的に賛成する。

以前に谷本真由美氏の著書、『世界のニュースを日本人は何も知らない』(谷本真由美著:ワニブックスPLUS新書)という本を日記で紹介したことがあるが、谷本氏はこの本の中で、日本は今後移民受け入れの政策を採らざるを得ない理由が少なくとも3つあるとしている。

理由の第1は、日本は高齢化社会に突入しているところだ。高齢化社会では、介護人材など、若い労働力が必要とされている。

理由の第2は、出生率が減っているので、働き手も減っているという点だ。なお、この記事では、「移民政策に力を入れるなら、少子化を解消するよう政策に力を入れて欲しいと思っています」という反論の意見も紹介されているが、人口学的にいうと、出生率が一旦1.5以下に陥った国では、出生率が再び2.0以上に回復することは無いとされている。日本の出生率はとっくに1.5を下回っており、その後も出生率は下がり続けている。日本の人口が今後減り続けることはもう必定であるといってよい。

さらに理由の第3として、激変している世界で日本の経済力を維持したいなら、多様な人を受け入れて創造性を高めるべきだとしている。この第3の理由には非常に興味をそそられる。谷本氏は、この本の中で、同じ人種で構成されたグループと、多人種で構成されたグループに同じビジネス上の課題を与え、解決策を比較するという学術研究を紹介している。その学術研究によれば、人種的に多様なグループのほうが創造的であり、画期的な解決策を生み出したと結論づけている(P105)。

ところで、現在、自民党の総裁選挙が行われている。4人の候補者が出ているが、4人とも、コロナ対策、経済対策、天皇の男系維持の是非ぐらいにしか言及していない。この中に、「移民の推進」を国家ビジョンに組み込んでいる候補がいないのはなんとも寂しいかぎりだ。

【関連項目】

(読書)『世界のニュースを日本人は何も知らない』(谷本真由美著:ワニブックスPLUS新書)

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1974944444&owner_id=3879221


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■楽天三木谷浩史氏「もはや他に手はない」移民政策について私見
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6670552

楽天の三木谷浩史会長兼社長(56)が16日、ツイッターを更新し、日本の移民政策について私見を述べた。

三木谷氏は「移民政策に対する不安は分かりますが、もはや他に手はないと思いますよ」と、移民受け入れを反対する声に異論を唱え、「幕末の攘夷論ではないけれど、現実を受け入れないと」とした。

「人口減少する国に経済発展はないし、科学技術には国際的なトップクラスの人材を集める必要がある」と、少子高齢化にともなう労働力不足などを補うためにも移民を受け入れるべきとの考えを示し、「その上で如何に日本らしさをキープするか」だとした。

このツイートには、フォロワーから「おっしゃる通りですが、残念ながら、いくつかの理由で国際的なトップクラスの人材は日本に来たがらないと思います。入れるか入れないという話より、なんで来たがらないという課題は重要と思います」「人口減少による労働力不足はAIを始めとした技術投資で突破出来ると信じています。安易な移民政策は技術投資の意欲を削り取り、国民の所得に下げの圧力をかけるため、個人的には反対です」「移民政策に力を入れるなら、少子化を解消するよう政策に力を入れて欲しいと思っています」など否定的な意見も少なからず寄せられている。
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