物の好き嫌いというのは人それぞれですが、
『歯医者に行くのが大好き!』と仰る歯医者好きの方は、
ほぼいらっしゃらないでしょうね。
逆に『死んでも歯医者に行きたくない!』と、
押しも押されもせぬ歯医者嫌いという方は、佃煮にするほどいるかと思います。
歯医者が嫌いになる理由というのは、
『子供の頃に受けた治療が痛かったから』とか『元々痛みに弱いから』とか
『虫歯の隣の歯を抜かれたから』『歯医者に彼女を寝取られた』など人それぞれですよね。
だからといって歯医者に行くのを先延ばしにすると、
歯の状態が悪化してしまう事も考えられますから、
早めに行くのに越した事はないんですが、歯医者では、
歯医者が怖いという方に向け【笑気ガス】という麻酔を使う事があるんですね。
笑気ガスとは【亜酸化窒素】というガスを使用した麻酔で、
歯科の世界では、百五十年以上前から使われている、伝統的な麻酔方法なんですね。
体内に注射する一般的な麻酔と違い、
笑気ガスには鼻から注入するという特徴があるんですね。
そのため即効性があり、注入するとすぐに『うとうとしたような気分』や
『体が温かくなったような感覚』になり、リラックスできるんですね。
低濃度のガスを使用しているため、
治療中に歯科医師や歯科衛生士と会話する事も可能だという事ですから便利ですよね。
先日、大坂なおみ選手が鬱病である事を告白されて話題になりましたよね。
「テニス選手でも鬱病になるんだね」
「そりゃなるさ。プロゴルファーでも鬱病になる人がいるだろ?」
「えっ、そうなの?誰?」
「タイガー・鬱」
大坂なおみ選手以外にも、鬱病で苦しんでる方は沢山いらっしゃると思います。
鬱病の治療には抗鬱剤というのを使うわけですが、
鬱病患者の中には、抗鬱剤の効果が出ない人がいるんですね。
しかし、こうした人に対して、低濃度の笑気ガスを用いる事で、
わずかな副作用で症状を緩和させられるという研究結果が発表されたそうですね。
鬱状態から正常な状態になれるという、まさに【正気ガス】ですよね。
「笑気ガスの用途というのは色々あるんだな。
よし、ウチの会社のオフィスにも、笑気ガスを充満させてみよう!」
なんてな事をブラック企業の社長が思いついたら、
職場に笑いが溢れて、たちまちブラック企業がホワイト企業になりそうですよね・・・
是非、寄席の客席にも充満させていただきたいですね。
笑気ガスというのは、意外な物から出るようでして、
「笑気ガスって、ペンギンの糞から出るって知ってる?」
「そうなんだ。じゃあ鬱病の人は、ペンギンを見に行ったらいいかもしれないね」
「そうそう。ペンギンを見に行けば何事にも【コウテイ的】になり
【難局(南極)】を乗り切れるようになるだろうね」
笑気ガスとハサミは使いようという事でしょうかね。
微笑亭さん太
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