mixiユーザー(id:9724239)
2021年08月18日21:38
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羊蹄山 R03 (2021) .08.07
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北海道はこれで何回目になるのだろうかと数えて見ました。
1回目、凡そ30年前に、自宅から自転車で納沙布岬まで縦断、1ヶ月の旅
2回目、2009.09.06〜14、自宅からW650で北海道へ、9日間の旅
3回目、2010.06.27〜30、釣り仲間7人と飛行機で、道東を拠点に釣行
4回目、2011.05.08〜11、自宅からCB750で、道央の BIG FIGHT松本へ釣行
そして今回が5回目の、2021.08.06〜13、自宅から隼で北海道へ、8日間の旅
という訳ですね。2回の釣行に関しては、北海道ならではの釣果が得られなかった事もあってそれ程の印象としては残らなかったのですが、CB750で行った回には、行き帰りのツーリング自体は素晴らしいものでした。それに BIG FIGHT松本と言えば、その近くには蝦夷富士と呼ばれている百名山の羊蹄山が聳えており、白く染まったその姿が強く印象に残っていたのでした。
今回の旅を前にして百名山は北海道を残して全て登っており、利尻山はW650で行った2回目の北海道の時に登っていたので、百名山の残りは次の8座となります。
羅臼岳
斜里岳
雌阿寒岳
大雪山
トムラウシ
十勝岳
幌尻岳
羊蹄山
天候次第ではあるものの、今回の旅ではこの内の雌阿寒岳と斜里岳と羅臼岳に登ろうと考えていました。理由は二つあり、一つにはそのW650で行った2回目の北海道の時にこの3座が強く印象に残っていた事と、もう一つには今回も隼で行くので、どうせ遠くまで走りたくなるだろうから道東の山から攻めていった方が良いだろうとの判断でした。しかし今後の天候の推移を鑑みて、旅の1日目に北海道の南端と西端を回って（これにて北海道四端を制覇）、2日目に羊蹄山に登る事にしたのでした。
【08.07】
道の駅 ニセコビュープラザで寝泊まりしていて、周りの明るさに4時半に目覚めると、辺りは一面の霧に包まれていました。朝食を終えて荷造りを済ませると、近くにある比羅夫コースの登山口まで隼を走らせました。霧の為に山裾の一分しか確認できなかったのですが、それでもその雄大さには圧倒される思いがしました。駐車場は土曜日とあって既に車で一杯になっていました。
�茵〕喞�山、比羅夫コースの登り初め
�蕁�5合目辺りからニセコアンヌプリを望む
バイクに荷物が満載なのでどうしても準備に手間取ってしまいます。6:45に歩き始めると、初めは樹林帯の中をなだらかな登山道が続きます。1合目から明確な登りとなって、2合目辺りでは既に霧は晴れており、樹林帯の切れ間から後方を振り返ると隣のニセコアンヌプリが綺麗に見えていました。単調な登りと共に標高を上げて行くと、それに連れてニセコアンヌプリは眼下へと退いて行き、次第に雲も掛かって来ました。
�茵�9合目
�蕁）婿海鯡椹悗�
�茵〕喞�山火口、手前から母釜、子釜、父釜
�蕁ヽ偉愡海鮹�って北山から羊蹄山山頂へ
�茵〇劃債床�
�蕁〕喞�山山頂
9合目で明確なガレ場に出て、その先の旧小屋跡との分岐点で漸く草原の様な山肌の先に外輪山の一部である北山が姿を現わしました。もう少し早い時期であったならば高山植物が咲き乱れていた筈の登山道を登り詰めると、突然に外輪山の縁に出て、目の前には火口である母釜が広がり、それだけでも雄大に思えるのに、外輪山は遥か先まで続いていたのでした。お鉢巡りをしようと考えていたのに挫けそうになっている自分が居ます。北山の山頂は難なく踏めたのですが、羊蹄山の山頂が何処になるのか地図を見ても判然としません。兎に角お鉢を時計回りに巡って行き、人が集まっているのであれかと思って登って見ると、三角点のある旧山頂だったのでした。目の前には母釜を遥かに凌ぐ大きさの父釜が広がっており、お鉢の先を見ればあれに間違いないという山頂が見えていて、逸る気持でそこへと向かいました。11:10に登頂。雲は出ているけれども快晴の空の下で暫く満足気に佇んでいました。
�茵〇�計回りにお鉢巡り
�蕁〇劃困茲衄耆絏�コースの下り
�茵〇劃困茲衂祿�
�蕁〇劃困茲衙婿海鯔召�
山頂を踏む事によってお鉢巡りの半分近くを進んだ事になりますが、この先は痩せた岩場になっているので挑戦のし甲斐があります。父釜を挟んで巡って来た方向のお鉢の縁を見遣れば、こちら側とは対照的になだらかである事が判ります。そして眼下の山の麓の方に目を遣れば、この山の登り下りの果てしなさが判って頂けるかと思います。
�茵．ぅ錺�キョウ（岩桔梗）
�蕁．ぅ錺屮�ロ（岩袋）
山頂を後にしてお鉢巡りをしている時に、見覚えのある高山植物が目に留まったので写真に収めました。岩場を辿って行くのは面白いので、少しばかりコースを外したくなってしまいます。羊蹄山の一番の醍醐味は間違いなくこのお鉢巡りなので、天候に恵まれていて余裕があるならば一周する事をお勧め致します。
�茵ゝ貍�屋跡より父釜
�蕁‘擦留� ニセコビュープラザから、羊蹄山
実はお鉢巡りの岩場を抜けた辺りで僅かな体調不良を覚えて、熱中症かハンガーノックを思わせる症状だったので、日陰に蹲って簡素な昼食としました。羊羹やゼリー状の物は良いのですが、口の中が乾き切っているのでカロリーメイトが喉を通りません。いつもの様に少しずつ水を含んで飲み込みました。暫く休憩した後に再び歩き始めたのですが、口の中が異様に乾いた儘です。この山には水場がないので登る前にはしっかりと水分補給して置き、水も1.5L用意して来たのですが、身体に水分が足らないのは明らかなので、結局は下山時の為に残して置いた500mlの分も飲み干す事にしました。これで身体が回復する事を願いながら…。
旧小屋跡からは外輪山を離れて下って行き、9合目に差し掛かった辺りまでは少し身体が重いかな位で済んでいたのに、次第に頭痛と貧血症状が酷くなって来て、手足の痺れも出て来ました。呼吸は深呼吸をしても酸素が足りない感じで、段差の厳しい所を通過すると眩暈がして息を整えなければなりません。普段は頭痛でさえ経験がないので明らかに異常な状態です。この辺りまで下りて来ると灌木が生い茂っており涼しい風が吹いているのですが、体熱感はなくて逆に身体が冷え込んでいる感じがします。流石にしんどくなったので腰を下ろしました。
この儘では下りられない。これは救助要請をしなければならないかとも思いましたが、しかし想定している症状であるならば何れは回復するだろうという望みもありました。それでも…実はこの時に懸念していたのは別の症状で、若しかすると脳梗塞の前駆症状かもと疑っていました。何度か目にしていたコロナワクチン接種後の死亡例の記事が頭を過ります。2回目の接種からはかなり日数が経っているのですが、血栓が出来易くなっているのではないかとの疑念を払拭できずにいたのでした。そうであるならば…。
兎に角、下りなければ。再び下り始めるも状態は全く変わっていません。灌木に掴まり、深呼吸をしながら、ふらふらとする頭でゆっくりと足を運んで行きます。ああこれは駄目かも。そう思った時に、下りて来る途中で追い抜いていた足取りのゆっくりな年配の夫婦に追い付かれたのでした。そこで詳しく事情を説明すると、もしも余っているならばと水を所望しました。有り難い事に200mlほど残っていたペットボトルの水を分けて下さり（一応、2回目の接種を終えられた事を確認している）、礼を述べて腰を据えるとその水を一気に飲み干したのでした。これで血栓が詰まらない事を祈りながら。
暫くしてまた下り始めたのですが、ゆっくりと足を運んでいる内に次第に症状が和らいで行くのが判ります。それでもまだ8合目を通り過ぎた辺りなので慎重に歩いていると、ある所で盛大に転けてしまいました。しかしそれでも呼吸が乱れなかったので少しずつ足を速めて行くと、不思議な事に全然大丈夫ではないか！そこで漸くいつもの自分を取り戻しました。途中であの年配の夫婦と擦れ違う時には「命の恩人です」と丁寧に礼を述べて、先が長いのも厭わずに下りはいつも以上の速攻態勢で、3合目から下の茹だる様な暑さも物ともせずに、多量の汗を掻きながら16時前に下りて来たのでした。一体あの症状は何だったのだろうか…。
予定ではこの後は斜里岳か雌阿寒岳の麓まで移動する積りでしたが、流石に疲れ切ってしまったので、今夜も道の駅 ニセコビュープラザでお世話になろうと思います。
【08.08】 雌阿寒岳
https:/
北海道ツーリング R03 (2021) .08.06〜13
https:/
1回目、凡そ30年前に、自宅から自転車で納沙布岬まで縦断、1ヶ月の旅
2回目、2009.09.06〜14、自宅からW650で北海道へ、9日間の旅
3回目、2010.06.27〜30、釣り仲間7人と飛行機で、道東を拠点に釣行
4回目、2011.05.08〜11、自宅からCB750で、道央の BIG FIGHT松本へ釣行
そして今回が5回目の、2021.08.06〜13、自宅から隼で北海道へ、8日間の旅
という訳ですね。2回の釣行に関しては、北海道ならではの釣果が得られなかった事もあってそれ程の印象としては残らなかったのですが、CB750で行った回には、行き帰りのツーリング自体は素晴らしいものでした。それに BIG FIGHT松本と言えば、その近くには蝦夷富士と呼ばれている百名山の羊蹄山が聳えており、白く染まったその姿が強く印象に残っていたのでした。
今回の旅を前にして百名山は北海道を残して全て登っており、利尻山はW650で行った2回目の北海道の時に登っていたので、百名山の残りは次の8座となります。
羅臼岳
斜里岳
雌阿寒岳
大雪山
トムラウシ
十勝岳
幌尻岳
羊蹄山
天候次第ではあるものの、今回の旅ではこの内の雌阿寒岳と斜里岳と羅臼岳に登ろうと考えていました。理由は二つあり、一つにはそのW650で行った2回目の北海道の時にこの3座が強く印象に残っていた事と、もう一つには今回も隼で行くので、どうせ遠くまで走りたくなるだろうから道東の山から攻めていった方が良いだろうとの判断でした。しかし今後の天候の推移を鑑みて、旅の1日目に北海道の南端と西端を回って（これにて北海道四端を制覇）、2日目に羊蹄山に登る事にしたのでした。
【08.07】
道の駅 ニセコビュープラザで寝泊まりしていて、周りの明るさに4時半に目覚めると、辺りは一面の霧に包まれていました。朝食を終えて荷造りを済ませると、近くにある比羅夫コースの登山口まで隼を走らせました。霧の為に山裾の一分しか確認できなかったのですが、それでもその雄大さには圧倒される思いがしました。駐車場は土曜日とあって既に車で一杯になっていました。
�茵〕喞�山、比羅夫コースの登り初め
�蕁�5合目辺りからニセコアンヌプリを望む
バイクに荷物が満載なのでどうしても準備に手間取ってしまいます。6:45に歩き始めると、初めは樹林帯の中をなだらかな登山道が続きます。1合目から明確な登りとなって、2合目辺りでは既に霧は晴れており、樹林帯の切れ間から後方を振り返ると隣のニセコアンヌプリが綺麗に見えていました。単調な登りと共に標高を上げて行くと、それに連れてニセコアンヌプリは眼下へと退いて行き、次第に雲も掛かって来ました。
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�蕁）婿海鯡椹悗�
�茵〕喞�山火口、手前から母釜、子釜、父釜
�蕁ヽ偉愡海鮹�って北山から羊蹄山山頂へ
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�蕁〕喞�山山頂
9合目で明確なガレ場に出て、その先の旧小屋跡との分岐点で漸く草原の様な山肌の先に外輪山の一部である北山が姿を現わしました。もう少し早い時期であったならば高山植物が咲き乱れていた筈の登山道を登り詰めると、突然に外輪山の縁に出て、目の前には火口である母釜が広がり、それだけでも雄大に思えるのに、外輪山は遥か先まで続いていたのでした。お鉢巡りをしようと考えていたのに挫けそうになっている自分が居ます。北山の山頂は難なく踏めたのですが、羊蹄山の山頂が何処になるのか地図を見ても判然としません。兎に角お鉢を時計回りに巡って行き、人が集まっているのであれかと思って登って見ると、三角点のある旧山頂だったのでした。目の前には母釜を遥かに凌ぐ大きさの父釜が広がっており、お鉢の先を見ればあれに間違いないという山頂が見えていて、逸る気持でそこへと向かいました。11:10に登頂。雲は出ているけれども快晴の空の下で暫く満足気に佇んでいました。
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山頂を踏む事によってお鉢巡りの半分近くを進んだ事になりますが、この先は痩せた岩場になっているので挑戦のし甲斐があります。父釜を挟んで巡って来た方向のお鉢の縁を見遣れば、こちら側とは対照的になだらかである事が判ります。そして眼下の山の麓の方に目を遣れば、この山の登り下りの果てしなさが判って頂けるかと思います。
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山頂を後にしてお鉢巡りをしている時に、見覚えのある高山植物が目に留まったので写真に収めました。岩場を辿って行くのは面白いので、少しばかりコースを外したくなってしまいます。羊蹄山の一番の醍醐味は間違いなくこのお鉢巡りなので、天候に恵まれていて余裕があるならば一周する事をお勧め致します。
�茵ゝ貍�屋跡より父釜
�蕁‘擦留� ニセコビュープラザから、羊蹄山
実はお鉢巡りの岩場を抜けた辺りで僅かな体調不良を覚えて、熱中症かハンガーノックを思わせる症状だったので、日陰に蹲って簡素な昼食としました。羊羹やゼリー状の物は良いのですが、口の中が乾き切っているのでカロリーメイトが喉を通りません。いつもの様に少しずつ水を含んで飲み込みました。暫く休憩した後に再び歩き始めたのですが、口の中が異様に乾いた儘です。この山には水場がないので登る前にはしっかりと水分補給して置き、水も1.5L用意して来たのですが、身体に水分が足らないのは明らかなので、結局は下山時の為に残して置いた500mlの分も飲み干す事にしました。これで身体が回復する事を願いながら…。
旧小屋跡からは外輪山を離れて下って行き、9合目に差し掛かった辺りまでは少し身体が重いかな位で済んでいたのに、次第に頭痛と貧血症状が酷くなって来て、手足の痺れも出て来ました。呼吸は深呼吸をしても酸素が足りない感じで、段差の厳しい所を通過すると眩暈がして息を整えなければなりません。普段は頭痛でさえ経験がないので明らかに異常な状態です。この辺りまで下りて来ると灌木が生い茂っており涼しい風が吹いているのですが、体熱感はなくて逆に身体が冷え込んでいる感じがします。流石にしんどくなったので腰を下ろしました。
この儘では下りられない。これは救助要請をしなければならないかとも思いましたが、しかし想定している症状であるならば何れは回復するだろうという望みもありました。それでも…実はこの時に懸念していたのは別の症状で、若しかすると脳梗塞の前駆症状かもと疑っていました。何度か目にしていたコロナワクチン接種後の死亡例の記事が頭を過ります。2回目の接種からはかなり日数が経っているのですが、血栓が出来易くなっているのではないかとの疑念を払拭できずにいたのでした。そうであるならば…。
兎に角、下りなければ。再び下り始めるも状態は全く変わっていません。灌木に掴まり、深呼吸をしながら、ふらふらとする頭でゆっくりと足を運んで行きます。ああこれは駄目かも。そう思った時に、下りて来る途中で追い抜いていた足取りのゆっくりな年配の夫婦に追い付かれたのでした。そこで詳しく事情を説明すると、もしも余っているならばと水を所望しました。有り難い事に200mlほど残っていたペットボトルの水を分けて下さり（一応、2回目の接種を終えられた事を確認している）、礼を述べて腰を据えるとその水を一気に飲み干したのでした。これで血栓が詰まらない事を祈りながら。
暫くしてまた下り始めたのですが、ゆっくりと足を運んでいる内に次第に症状が和らいで行くのが判ります。それでもまだ8合目を通り過ぎた辺りなので慎重に歩いていると、ある所で盛大に転けてしまいました。しかしそれでも呼吸が乱れなかったので少しずつ足を速めて行くと、不思議な事に全然大丈夫ではないか！そこで漸くいつもの自分を取り戻しました。途中であの年配の夫婦と擦れ違う時には「命の恩人です」と丁寧に礼を述べて、先が長いのも厭わずに下りはいつも以上の速攻態勢で、3合目から下の茹だる様な暑さも物ともせずに、多量の汗を掻きながら16時前に下りて来たのでした。一体あの症状は何だったのだろうか…。
予定ではこの後は斜里岳か雌阿寒岳の麓まで移動する積りでしたが、流石に疲れ切ってしまったので、今夜も道の駅 ニセコビュープラザでお世話になろうと思います。
【08.08】 雌阿寒岳
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北海道ツーリング R03 (2021) .08.06〜13
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