無言歌は続く　

　今宵一枚目の音楽は　『ジュゼッペ・ディ・ステファノ〜デッカ録音全集』

　《CD 4-5　ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』全曲
　[演奏]　ヒルデ・ギューデン、ルイザ・マンデッリ(ソプラノ)
　レナート・カペッキ(バリトン)　フェルナンド・コレーナ(バス)
　フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)
　フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団・合唱団
　[録音]　1955年8月　　愛の媚薬で恋に落ちる『トリスタンとイゾルデ』の話を聞いた青年ネモリーノが　村一番の美人アディーナに恋し奮闘する物語　恋心を思うように伝えられない主人公ネモリーノの人物像やアディーナの心が揺れ動くさまが　音楽の力で素直に伝わる　最大の聴きどころであるネモリーノの名アリア「人知れぬ涙」　人によってはこのアリアを　オペラ界随一のアリアと見る人もいる　私も同感　「人知れぬ涙（Una furtiva lagrima）」がネモリーノ（テノール）によって歌われ　当初の台本ではこの名アリアはなかったが　いかなる理由かは知らないがドニゼッティの意向でアリアが追加される

　
　今日ものんびりだね　鍼治療があるので母を送り　私はヤクルト屋さんが来るので一旦戻る　ナスにリンゴにスイカを進呈　再び鍼治療へ　母はすでに終わっていたので　今度は郵便局　色々と不明なところを聞きに行き　丁寧に案内されて満足だ　読むより聴いた方がよく理解できるが　問題は　必要な時に思い出せるか　と云ふことだな　今度は豊胸によって耕運機の替刃を注文してくる　適当に交換して　と口で言ってはいたが　正式に依頼　この方が安心してできるだろう　昼になる

　帰宅前にコンビニに寄ってみたいと母が云ふので立ち寄り　唐揚げ棒二本に小さなグラタンを購入　昼にスパゲティを作って　唐揚げ某をひとり一本　出来立てだからおいしいね　母も軽くていいいと言っていた　そしてしばらく午睡　お酒の買い物　ついでにお煎餅と塩からを購入　社長の塩辛極　普通のより当然高い　高い　冷凍してある柚子の皮をすりおろして加えてもいいかな　

　上沼さんの料理を見て再び午睡　二時半　昼に録画した「やまと尼寺精進日記」を見る　初見かな　面白かった　気がつくと高校野球な中止になっていたので　暴れん坊将軍を見る　今日は高校野球は中止であったか　三時まで知らず　テレビは時代劇しか見ないことが多いな　深夜食堂も面白いね　半分録画してあるので順次見る　夕飯になる

　夕飯は昼に買った小さなグラタン　とろけるチーズをさらに乗せてレンジで二分　半分にすてうまし　それに収穫したばかりの茄子の豚肉醤油炒め　味醂と醤油だけ　ちょっと甘いね　ニンニクか唐辛子を入れたら辛くなるので　たまには甘い煮物も良きかな　ご飯味噌汁　赤くなった万願寺を入れてみたが全然辛くない　これはこれでおいしいね　


　さて今日は源頼朝が挙兵する日であった　鎌倉幕府の将軍はだれか　と問われて普通に答えられるのは　初代頼朝　二代頼家　三代実朝　10人に聞いたらひとりくらい答えられるだろう　だがこの後も続いていたと知っている人は　相当日本史に詳しくないと答えられない　ではなぜ彼らは知られていないか　一般的には彼らが「お飾り」であるがゆゑに　四代を知っている人はどれほどいるのか　最後の九代となれば普通知らない　私はこの辺りの専門家が友人にいるのでそこそこ知っている　当然本も読むが　やさしく書かれたのもあるが　優しいようでも内容は深く　初めて聞く名も相当ある　唐木順三が　あずまみちのく　で書いた　「実朝の首」なんかは　短編なのでたまに繰り返して読むことがある　戻って　4代は　1219年に公卿に殺された実朝の後　源頼経　この人今の親族関係で言うところの五親等　幕府の実権を握っていた北条氏から見れば　継ぐものは頼朝の血を継いだものでなければならない　と普通に考えたろう　出なければ一枚岩になれない　しっかし　政治権力を側で見ていると離し難い　が普通になる　政治的権力は魅力だ　自分の意に沿わぬものは厄介者になる　以後その繰り返し　偉くなるのも大変だ