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2021年08月14日08:20

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国民の危機意識低下だけが問題なのか?

「効果が見通せなければ意味がない」という政府関係者の意見が一番、真理をついている。結果論だが既に緊急事態宣言が形骸化しているのは事実だ。去年の初めての緊急事態宣言発出時はそれこそ新型コロナウイルスは未知の物であった為に国民にも危機感があった。しかし、その後に何度も発出する度に国民の危機意識は薄れて行った。単純に慣れというのもあるだろうが、新型コロナウイルスは若年層に関してはあまり発症しないでほとんどが無症状になるということも分かってきた(発症が0%ではないが)ため、若年層を中心に行動を制限することが無くなってきても仕方ない。遊びはともかく仕事や学業で動くことを抑制するのはかなり困難だろう。夜の街での路上飲酒が問題視されているが果たしてそれだけでここまで感染拡大するだろうか?
東京都に関しては感染経路不明者が陽性者の約62%である。こうなるともう何処から感染しているのかを判断するのは困難である。また、感染経路が判明している内で一番多いのは家庭内感染である。つまり、家族間で感染しているのだ。この事実だけで判断すると先にも言ったが夜の街での路上飲酒が感染拡大の主要因と判断するのは難しい。
結局、科学的な根拠からすれば何が原因で感染拡大しているかが現時点では明確になってないのが一番の問題点である。本当に単に人流を抑制したら感染拡大が収まるのか?家庭内感染が主要因ならば人流を抑制しても変わらないとならないだろうか?
推測の域を出ないが恐らく今の感染拡大は従来株より感染力が強いデルタ株へ移行した為とも言われている。実際にいまの感染者の中でデルタ株の割合は約90%とも言われているため、まず従来種から置き換わったと見るのが妥当だ。第4波の際はアルファ変異ウイルスへの置き換わりが感染拡大の要因と見なされている。恐らく今(第5波)はやはり、デルタ株が主要因と見るのが一番、納得感がある。元々、コロナウイルスは常に変種していくものなので人々に抗体が出来ると一旦、収束するがまた新種が出てくると感染拡大する傾向のようだ。つまり、今の感染拡大は新種(デルタ株)によるものと判断するのが一番妥当と思われる。そうなると単純に人流を抑制したら感染拡大が止まるかというと疑念は残る。
デルタ株に関しては世界的にも猛威を振るっていることからして、今更ながら要注意である。欧米では日本と比較してもワクチン接種が進んでいるがそれでもデルタ株が感染拡大していることは注視すべきだ(ワクチン接種が切り札とならない?)
昨日、TVを見ていたときに東京都医師会の会長が医療現場のひっ迫を訴えていたが何度この状況を見てきたことだろうか。確かに新型コロナウイルス対応の病床を確保するのは大変だと思う。物理的に病床を増強しても人的リソースが確保出来ければ意味がない。費用もかかるだろう。しかし、既に新型コロナウイルス感染が始まって約1年半になる。その間に医師会は新型コロナウイルス対応の病床数増加や人的リソースの確保に尽力したと言えるだろうか?
東京都のコロナウイルス対応病床5,967床に対して使用数が3,727だ。使用率は実に62%となる。決して良い数値ではない。だが、ほとんどの都民は人口約1,400万人の都市でたった4,000人程度の患者数でひっ迫する医療現場の方がおかしいと感じている。本当は入院すべき人が自宅療養に回っている可能性すらある。さらに言うと入院出来る病院は近所にない可能性もある。たった約6,000病床なら逆に身近にはないと思う方が自然だ。
結果的には国民の危機意識も低下していたと思うがそれ以上に分科会、医師会、厚生労働省の危機意識の方が遥かに低かったことがこのような事態を招いているかもしれない。

■政府、緊急事態の対象拡大を検討=月内解除は困難か―新型コロナ
(時事通信社 - 08月13日 20:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6628527
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