今日の詩
「憲さんが一番可愛かった頃」
憲さんが一番可愛かった頃
膝の軟骨はすり減ってなくて、バリバリサッカーなんかもやって走り回れていた
憲さんが一番可愛かった頃
膵臓からはたくさんのインシュリンが出て血糖値がちゃんと保たれていた
憲さんが一番可愛かった頃
世の中のことなど何もわからずに無邪気に大人を信じきっていた
憲さんが一番可愛かった頃
世間を斜に構えて見ることもなく、真っ直ぐ前を見据えて生きていた
憲さんが一番可愛かった頃
愛するものを失う悲しみなど微塵も感じることなどなかった
憲さんが一番可愛かった頃
何よりも頭にはふさふさの髪の毛が生えていた
生きるということは多くのものを失っていくことなのかもしれない
だから憲さんは決めた
できれば長生きすることに
年をとっても凄く素敵な詩を詠もう。
「青春の夢に忠実であれ」
あの、ドイツのシラーおじさんのように
どーよっ!
どーなのよっ?
※画像は1984年7月17日(火)母校の高校野球千葉県大会2回戦対天羽高校戦 於・市原臨海球場
参考
↓
「青春の夢に忠実であれ」シラー
http://s.jlogos.com/d006/5450011.html
『わたしが一番きれいだったとき』 茨木のり子
http://www.paw.hi-ho.ne.jp/n3tomoko/pooh/txt-wata.html
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