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2021年07月04日03:52

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憲さん随筆アーカイブス 木戸孝允弾圧した長州士族の反乱事件『脱退騒動』 一坂太郎著 『これだけは知っておきたい幕末・維新』を読んで

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※画像は本書

※この随筆は2015年12月11日に執筆したものに加筆修正しました。

一坂太郎著 『朝日おとなの学びなおし! これだけは知っておきたい幕末・維新』

朝日新聞出版からでてるこの本、図書館で借りて今読了した。

参考

https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13823

なかなか面白かったな〜。

この著者の一坂太郎さんは憲さんと同年輩の人で、山口県萩博物館の特別学芸員の学者?もしくは著述家みたいだけど、西の人の割には客観的に幕末の歴史を語ってくれるので、なかなか好感もてるよね〜。

参考

【一坂太郎 】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E5%9D%82%E5%A4%AA%E9%83%8E

この前彼の講演会聴いたけど、萩では吉田松陰について、小学校で「みんな、大きくなったら松陰先生みたいな立派な人になりましょう」と校長先生が言っているそうだが、「みんながあんな変わり者になったら世の中おかしくなっちゃいますよ」って言ってたが、その通りだよな〜。

松陰、はっきり言って狂ってるからな。
奴は黒船に密航しようとしたんじゃなくて、ペリーを暗殺しようとしに行ったみたいだからな!(※憲さん支持説。しかし、最近はこの説を支持することに確信が持てなくなっている。)

もし、そんなことしてたら今の歴史がどうなってたか考えると空恐ろしいよね〜!

今回、読んだ本で一番勉強になったのは、最後の「『大日本帝国憲法』で決まった天皇の権限」という章で、版籍奉還後、長州藩内部でも戊辰戦争から凱旋して来た奇兵隊など諸隊による反乱事件「脱隊騒動」が勃発して、それを弾圧するために木戸孝允が百人を超す形死者(処刑者)を出して収束させた。みたいだ。

参考

【脱隊騒動】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E9%9A%8A%E9%A8%92%E5%8B%95#:~:text=%E8%84%B1%E9%9A%8A%E9%A8%92%E5%8B%95%EF%BC%88%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%9D%E3%81%86,%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%97%E3%81%9F%E5%8F%8D%E4%B9%B1%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%80%82

この歴史は知らなかったな。
つまり、長州藩内部でも、明治維新で甘い汁吸ったのは一部で、多くの士族、庶民は木戸らに利用されたうえに使い捨てにされたという歴史だよな〜。

ケッ!

何が維新の三傑だよ!

三ケツ(尻)じゃねーかよ!

三ケツで、大久保は暗殺、西郷は自刃といい死にかたしなかったが「逃げの小五郎」こと木戸は畳の上で死んだみたいだな。

参考

【木戸孝允(きどたかよし)】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%88%B8%E5%AD%9D%E5%85%81

ケッ!

奴なんか、池田屋事件で、我らが新選組の刀の餌食になっていれば、もしくは歴史も少しはかわったかもしれないと思うと、悔しくて夜も眠れないね。

参考

【池田屋事件】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E5%B1%8B%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「逃げの小五郎と言われた木戸孝允(桂小五郎)」
https://study-z.net/21494/2

(´Д`)=*ハァ〜

話もどすけど、こんなえげつない歴史は、教科書にも載ってないし習わないよな〜。

その歴史が後に→大楽源太郎の暗殺(←この事件もこの本ではじめて知った)→雲井龍雄事件(←これは藤沢周平の『雲奔(はし)る』で読んだ)→各地の不平士族の反乱→明治政府留守組の征韓論→不平士族最後の反乱西南戦争→そして最悪なる帝国主義的天皇制凶暴国家、大日本帝国の完成→日清、日露戦争→日中戦争→太平洋戦争へと突き進んでいくわけだな。

参考

【大楽 源太郎(だいらくげんたろう)】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%A5%BD%E6%BA%90%E5%A4%AA%E9%83%8E

【雲井龍男】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B2%E4%BA%95%E9%BE%8D%E9%9B%84

『雲奔る小説・雲井竜雄』
https://loungecafe2004.com/historical/fujisawa-shuhei-kumo-hashiru-kumoi-tatsuo

それも、これも全て禁門の変で『朝敵』となった長州が、「勝てば官軍」と歴史を書き換えて作ったものだからな!

いや〜、一坂太郎さんなかなかいい仕事してますな〜。

憲さん、基本的に「我が書斎は東葛西図書館なり」が座右の銘で(最近は西葛西図書館)、必要以外の本は買わない人だけど、中公新書から出ている一坂太郎さんの『幕末歴史散歩・東京篇』は図書館でかりたら、面白くて、そのあと買って手元においたよ。

参考

『幕末歴史散歩・東京篇』
https://www.chuko.co.jp/shinsho/2004/06/101754.html

彼の幕末マニア面目躍如たる一冊だね。

憲さんにとっても、幕末好き、東京好き、お墓好きとしてバイブルみたいな本だな、これは。

と、いうことで朝日新聞出版もこれからも良書をたくさん世の中にだしてくださいな。

今度は『朝日おとなの学びなおし!』シリーズ、何読もうかな〜?

『137億光年の宇宙論』かな〜?

参考

『137億光年の宇宙論』
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=13408

( ̄ー ̄)ムフフ

憲さん句集

くるまりて
読書三昧
冬の雨

醒酔庵愚憲

お粗末 m(__)m

どーよっ!

どーなのよっ
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