《ユダのいる風景/荒井献》
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イスカリオテのユダには
以前から関心がありました。
ユダの行動がなければ、
人類史上最もドラマチックな
あの出来事は起こらなかったかもしれません。
イエスの思いも成就しなかったかもしれないのです。
新約聖書の劇的な物語も、
今日まで語り継がれることはなかったかもしれませんね。
また、イエスを裏切ったのは
ユダだけではありません。
ほかの弟子たちもみな、
最後の最後、いちばん大事な場面で
師であるイエスを裏切っています。
なのにユダは、ユダだけが、
悪の権化のように蔑まれ、
最も憎まれるひとの一人となってしまいました。
どうしてでしょう?
ユダはほんとうにイエスを裏切ったのでしょうか?
それとも自らを犠牲にして
神のご意思に手を貸したのでしょうか?
ほんとうのところはわかりません。
でも、どうやらユダ=悪というイメージは、
後年創作されたもののようです。
マグダラのマリアがそうだったように。
実際ユダを聖人の列に加えようという運動もあったようですし、
イエスの弟子たちの中でも
ユダを最高位と考える聖職者もいたようです。
いずれにせよ、
ユダの果たした役割は非常に大きなものでした。
とても興味を惹かれるひとであることは間違いありません。
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