mixiユーザー(id:67555457)

2021年06月03日20:38

143 view

その花の名は

アジサイというのは

その色とりどりの様から、

不思議な花のひとつと言われている。

土が酸性であれば、青っぽく

土がアルカリ性なら、赤っぽく

時が経てば、濃くなり、やがて薄くなる。

その鮮やかさ故か、呼び名も様々。


呼び名といえば、

昔は、バラを買うときは

花バラを下さいと言ったそうだ。

バラではなく、あえて、花バラと。


何故なら、昔の人は

薔薇は“バラ“という言葉だけではなかったから。


芽バラ、蕾バラ、花バラ、しおれバラ、枯れバラ

そんな花の状態で名前が複数あったそうで

花が咲いた状態を花バラと呼んだからだ。


つまり、昔の人は花に生命があることを

尊重して、きちんと状態ごとに名を与えていた。


我々、人類が、人間が、人が

赤ちゃん、子供、大人、老人と

呼び分けるように。


それはバラだけではない、花など無いと

思われがちなススキさえ、

ススキの花が咲く頃は、花ススキという

呼び名がその昔にはあったそうだ。


花といえば、開花。

今では、それだけがニュースになる。

まるで花は咲いた状態だけが花のように。


芽の状態でも、枯れた状態でも花はハナである。

人も赤ちゃんだろうが、老人だろうが人である。


もしも、花も生命のひとつの瞬間や

もしも、人も生命のひとつの瞬間の

尊さを楽しめるような価値観を

誰も得られるとするのならば、、、


まだ蕾のような花も人間も

もう枯れたような花も人間も

同じ生命のそれぞれの瞬間を

季節のようにもっと楽しめる人生が

きっとそこにあるんじゃなかろうか。


早い開花、遅い開花、

人も人でいろいろあるけれど

それだけじゃ語れないというお話。


■アジサイ(真の花)平年より早いペースで開花 京都では統計開始以来最も早く
(日本気象協会 - 06月03日 14:21)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=174&from=diary&id=6541397
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する