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2021年06月02日21:55

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【映画】『ハンズ・オヴ・ラヴ 手のひらの勇気』

ニュージャージー州オーシャン郡。20年以上警察官という仕事に打ち込んできた正義感の強い女性・ローレル(ジュリアン・ムーア姐さん)は、ある日ステイシー(エレン・ペイジ御嬢様)という若い女性と出会い、恋に落ちる。年齢も取り巻く環境も異なる二人だったが、徐々に関係を築いていき、郊外に中古の一軒家を買って一緒に暮らし始めることに。しかし、ローレルが病に冒されていることが発覚する。自分がいなくなった後も、ステイシーが二人の大切な家で暮らしていけるよう、遺族年金を遺そうとするローレル。しかし、同性のパートナー同士では法的に認められていなかった。病と闘いながら、制度の改正を求め闘う決心をしたローレルの訴えは、やがて社会的なムーブメントへ拡大していき……。


この映画を観るのは2回目ですが、再見してみてやはり傑作と思いましたです。何よりもパートーナーの関係を描くのは、どのLGBTを扱った映画でもあるんですが、この映画の稀有なところは準主役キャラであるストレートの白人男性であるデイン・ウェルズ(マイケル・シャノンさま!好演)が23年間仕事上の相棒である刑事を演じていて、彼が一番の協力者となってローレルの手助けをするところだったり、スティシー(エレン・ペイジ御嬢様)が自動車の整備工なのですが、仕事の腕を見込んだ工場長が出番は少ないものの彼女を不当に解雇したりしないところであります。二回観ていて唸ったのがクローゼット・ゲイであるローレルの後輩トッド・ベルキン(ルーク・グライムスさま!ハンサム!)がスティシーとデートするクラブで男同士でお酒を呑んでいたりと伏線が細やかで、最初に観たときはこのシーンに気が付かず、ウェルズ刑事に対して「貴方のやっていることは正しいことです」と背後で支援して、公聴会の最後で自分がゲイの警官であることをカミングアウトする場面ではホント目頭が熱くました。

そして最初に観たときに苦手だなぁと感じたゲイの活動家であるスティーヴン・ゴールドスタイン(スティーヴ・カレルさま)が、敬虔なユダヤ教徒でありながらこの活動に身を投じられているのを知って、やり方は強引だけれども、彼には彼なりの信念と苦難があったのだなぁと……。

この映画をウィキペディアで調べていたら、脚本があの傑作『フィラディルフィア』でアカデミーオリジナル脚本賞にノミネートされたロン・ナイスワーナーさまと知り納得であります。

https://www.youtube.com/watch?v=btuy_UUzRTE
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