※画像は「反知性」の総本山、菅義偉官房長官(当時)
※この随筆は2020年7月15日に書いたものに加筆修正しました。
もし、憲さんが高校生の時に、数学の岩田先生に「畑中くん、この問題を解いてみてくれますか?」と指されたとしよう。
その時、憲さんが「全く考えていません。」と言ったらどうだろうか?
もし、憲さんが中学生一年生の時に、担任で理科の石井先生に「畑中、この問題を解いてみて。」と指されたとしよう。
その時、憲さんが「全く考えていません。」と言ったらどうか?
数学の岩田先生ならば、頭を抱えて、黒板に向かいうなだれるだろう。
理科の石井先生なら、鉄拳制裁=往復ビンタは免れまい。
それほど、「全く考えていません。」なる、回答は質問者をバカにした回答である。
菅(すが)官房長官用語。
「その指摘は全くあたりません。」
「粛々とすすめてまいります。」
そして、この
「全く考えていません。」
そーだろう。
お前も、お前の仲間たちも何も考えてはいないだろう。
「無為無策」とは、安部政権のためにあるような言葉であるから。
GoTo延期「全く考えず」 菅長官「感染防止と経済活動の両立が大事」
毎日新聞 2020年7月13日
以下、記事引用
菅義偉官房長官は13日の記者会見で、7月22日から始まる観光需要喚起策「Go Toキャンペーン」について「旅行者に『三つの密(密閉、密接、密集)』の回避などに気をつけた上で活用していただきたい」と述べた。新型コロナウイルスの感染再拡大に拍車がかかることを懸念する声もあるが、菅氏はキャンペーン延期は「全く考えていない」と強調した。
以上、ニュース記事の引用終わり。
これは、絶対に嘘だ。
この状況において、「全く考えていない」訳がない。
「いろいろ、考えた上」で、この無能な政権の面子を維持するために、キャンペーンを強行するしかない、という結論になったとしか考えられないでしょうに。
「全く考えていません」とは、「私は無能です」に等しい答弁だろう?
こんな国民を小馬鹿にした答弁を、こいつよく、いけシャーシャーとできるものだと、こっちが恥ずかしくなってしまう。
(´Д`)=*ハァ〜
かの、政権御用マスコミの産経新聞でさえ、その社説でこう述べてる。
「首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染者が急増しており、東京などの各自治体は抑え込みに懸命に取り組んでいる最中だ。そうした時期に全国規模で国内旅行を後押しするような政策は適切とは言えない。」
参考
↓
産経社説
https://www.sankei.com/smp/column/news/200714/clm2007140001-s1.html
そうだ。
はっきり言って「正気の沙汰」とは思えない。
安倍政権が「反知性主義」満展開なのは、自明だが、ここまで明け透けに「反知性」だとは、ある意味天晴れである。
今日の東京新聞特報欄は「Go ToにNo!」とこのキャンペーンの非科学性を暴露している。
もう、皆さんも十分ご存知なので、多くを述べないか、いくつか専門家のコメントをあげる。
国際医療福祉大学(臨床検査医学)の教授がこう指摘する
「感染者数を見ても、事態が悪化していることは明らか。市中感染が広がり、無症状の感染者が増えている。彼らが外出を繰り返せば、さらに感染は広がる。本来なら感染者を割り出し、隔離しなければならない。しかし、政府は真逆のキャンペーンをやろうとしている。」
長崎大学の教授(ウィルス学)はこうだ。
「誰が考えてもおかしい。全く理解できない。今やるべきは移動制限だ。」
私たち、専門家でもなくとも、これは自明の理である。
しかし、我らが政府はそれを知ってか知らぬか、キャンペーンを強行しようと必死だ。
それも、1兆7千億円の税金を投じてである。
繰り返そう。
「正気の沙汰」ではないのである。
「膨大な予算を使うならコロナ対策に充てるべきだ。」(千葉大学名誉教授・行政学)
小学生にだってわかる理屈である。
我らが安倍政権はこれを、「全く考えていない」のである。
もはや、感染防止は政府にいわせれば「自己責任」なのだ。
我らが政府は「経済優先」のために、「国民の生命を守る」ミッションをかなぐり捨てるのだ。
本当に、天晴れである。
はっきりしているのは、安倍や菅に我々の命の保障など、「全く考えていません。」(キッパリ)ということである。
「Go To トラベルキャンペーン」とは、もはや、我々民衆にとっては、「Go To トラブルキャンペーン」(斎藤美奈子・本音のコラム)以外の何物でもないのである。
(´Д`)=*ハァ〜
どーよっ!
どーなのよっ?
ログインしてコメントを確認・投稿する