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2021年05月16日06:20

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憲さん随筆アーカイブス 貴乃花さん!「恭儉(きょうけん)己レヲ持シ」てますか? 相撲とナショナリズムを考える

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※画像は相撲協会理事会にのぞみふんぞり返る貴乃花(右)と八角理事長(左)

憲さんの随筆アーカイブス
この随筆は2018年1月6日に書いたものの加筆修正版です。

憲さん、今の相撲には全く興味がない。

どんな力士がいるかもよくわからん。

なにやらモンゴル人の力士が多く上位をしめているのはうっすらと知っているが、ほとんど関心がない。

昔はそれなりにあった。

輪島や北の湖が横綱だったころから、若貴時代。そして水戸泉が優勝したときくらいまでかな〜?

興味があったのは。

好きだった力士は安芸乃島関。憲さんと誕生日が一緒で横綱キラーとして名を馳せていた。

参考

【安芸乃島】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%8A%B8%E4%B9%83%E5%B3%B6%E5%8B%9D%E5%B7%B3

叔母に誘われて国技館の升席で相撲を観たこともあった。

その時は結びの一番で大嫌いだった貴乃花に升席から野次を飛ばして、相手力士に声援を送っていたら貴乃花ファンのオヤジと怒鳴りあいの喧嘩となり、一触即発のところまでいったのも今となっては若い頃の若気のいたりだったと思い出話である。

なぜ興味がなくなったかはよくわからないが、憲さん歳をとるにつれスポーツ一般にあまり興味がなくなった。

スポーツはやるものであり、観るものではない。が憲さんの持論。

だから箱根駅伝もみないし、オリンピックもみない。サッカーワールドカップもみない。あえていうなら、サッカー日韓戦で韓国を応援して、日本が負けて日本中(特に川平慈英)が落胆するのをみて、溜飲をおろすくらいですかね。

そもそも、スポーツで飯を食おうなどというのはさもしい了見だと私は思っています。

スポーツなぞは、額に汗して働いた余暇に楽しめばよし。

スポーツなんぞ、なんの生産性もなく、ただただ作られた、掌の上の感動なのだから。

なーんて、いったら芸術一般もそうか。

実も蓋もないな。

話をもどそう。

だから日本相撲協会があろうとなかろうと、相撲中継をNHKがしようが、しまいが憲さんの人生に全く影響はない。

故に、今報道されている日馬富士暴行問題も、はっきり言って全く関心がなかった。

参考

【日馬富士暴行事件】
https://www.sankei.com/affairs/news/171127/afr1711270043-n1.html

というか、どうでもいい話だった。

というか、連日の報道がウザかった。

この東京新聞の論評を読むまでは…。

ちょっと古いネタで申し訳ないが、去年(2017年)の年末(12月)26日、東京新聞夕刊の中島岳志東工大教授の論談時評。

参考

論壇時評「相撲とナショナリズム 国威発揚への利用に懸念 中島岳志」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/3333

(憲さんこの先生好きだな〜ハート

「相撲とナショナリズム−国威発揚への利用に懸念」という題で論評が載っていましたが読んでビックリしました。

先生、論評の前半でこの問題で多用されている「品格」という言葉の曖昧さを指摘し、さらに「白鵬たたき」を日本型イジメを映すものだと、どちらも雑誌の論評を紹介したうえで懸念を表していますが、憲さんが一番驚き問題とするのは、最後に紹介されたところです。

短いので引用します。

教授曰く

「このような中、どうしても気になるのが、態度を硬化させる貴乃花親方の言動だ。彼の発する言葉の中には、極端なナショナリズムが見え隠れする。」

Σ( ̄□ ̄;)ハッ!

ナショナリズム!

どういうこと?

「『週刊朝日』12月22日号の『貴乃花親方の逆襲宣言』では、支援者に送ったメールが紹介されているが、そこでは相撲協会を『国体を担う団体』と位置付け、『日本を取り戻すことのみ』が『私の大義であり大道』だと述べている。九州場所の千秋楽打ち上げでも『日本国体を担う相撲道の精神』という言葉を使ってスピーチをおこなっている。」

Σ( ̄□ ̄;)ハッ!

国体!?

国民体育大会のこと?

違うな、奴のいう「国体」とは。

大丈夫か?こいつ。

確かに報道をみても、何かに取り憑かれている様子だったが、こんなものに取り憑かれていたとはっ!

先生は続けてこう解説してくれる。

「『国体』とは、日本という国を『万世一系の天皇』によって支えられてきた特殊な国柄と捉えるもので、戦前期には他国に対する優越的なナショナリズムの表現として使用された。貴乃花親方は繰り返し天皇に言及し、力士は『陛下の御守護をいたす』ことに『天命』があると述べていることから、意図的に『国体』という言葉をつかっていることがわかる。」

Σ( ̄□ ̄;)ハッ!

力士は天皇を守るのが天命なの?

ふーん。

そりゃすごい。

だったら皇宮警察に就職すればいいじゃん。

でも、確かに「国体護持」とか「国体思想」とか「国体明徴声明」とかいうけど、なんなんだ?国体って?

少なくとも国民体育大会ではなさそうだ。

で、憲さん調べてみたら興味深い記述があったよ。

以下、ウィキペディアの「国体」の「前史、徳川時代」より引用

「水戸藩作成の史書(中略)『大日本史』は、朱子学の正統主義の立場から、南朝正統論を強調した。水戸学では日本とは一つの道徳的実残の運動体(国体)であると考えられており、山崎闇斎の思想とともに幕末の尊皇攘夷運動の思想的契機の一つとなった。

(中略)

「国体」の語を用いた国家論が本格的に始まるのは、水戸学以降である。会沢正志斎は著書『新論』1825年(文政8年)の冒頭で国体と題した章を設けて尊皇攘夷を論じた。また、藤田東湖が起草し同藩主徳川斉昭が撰文した『弘道館記』1837年(天保8年)は「国体以之尊厳」と刻み、日本の道徳が皇統に由来することを説いた。これら水戸学者の著作は幕末の志士たちの間で広く読まれたことから、「国体」の語が一般に通用するとともに、水戸学流の国体観念が明治維新の原動力となる。」

だって!

Σ( ̄□ ̄;)ハッ!

会沢正志斎も藤田東湖も水戸藩お抱えの水戸学の学者じゃん!

ろくなもんじゃないな。

そもそも水戸藩二代当主徳川光圀(水戸黄門)が編纂をはじめた「大日本史」なんかも、嘘っぱちが多い歴史修正主義の元祖とも言われる書物でしょ?

なんせ、その存在が否定されている神功皇后を実在の皇妃として扱い、極めつけは「壬申の乱」で敗れて自殺した大友皇子を勝手に即位させ「弘文天皇」という諡号まで捏造している、トンデモ本なのである。

水戸藩はこのトンデモ本の編纂を光圀の時代からなんと明治の御代にまで長々と続けて、完成させたというからとても正気の沙汰とは思えない。

ちなみに水戸の偕楽園の中には、「大日本史完成の地」なる石碑があるのだが、憲さんにとってはちょっと恥ずかしい代物なのだか、水戸の人はどう思っているのだろうか。

参考

【大日本史完成之地】
http://hamadayori.com/hass-col/culture/Dainihonsi.htm

さらに「ちなみに」話だけど、日本を代表する哲学者の西田幾多郎が「明治大正の間、歴史の名に値するほどの著述」は「水戸の大日本史があるだけである。」として高く評価しているみたいだけど、こんな人の哲学も底が浅いんじゃないの?
憲さん読んだこともないけどね!

参考

【大日本史】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8F%B2

(´艸`)くすくす

そして、その「大日本史」の歴史を捏造してまで作り上げた「尊皇」という思想を「桜田門外ノ変」に顕著に現れたような、「大義なきテロリズム」で武装させた思想に飛び付いたのが、藤田東湖を師とあおぐ吉田松陰であり、無学な長州の若造たちであった。

このように、水戸学を起源とする「国体」という概念そのものが、いかに欺瞞的でとんでもないものか、これだけでもあきらかである。

話を先生の論評に戻そう。

論評はこう続ける

「能町みね子は『日本国体を担う相撲道の精神』(週刊文春)の中で、貴乃花親方の民族主義が、弟子に与える影響を懸念している。弟子の一部はツイッターで旭日旗を掲げ、右傾化した言葉を繰り返している。背景には特定の新興宗教団体の影響があり、それは“しこ名”にもあらわれている。」

Σ( ̄□ ̄;)ハッ!

とんでもないな。

それを裏付けるサイトをみつけました。

これと

「能町みね子、貴乃花部屋の『右傾化』主張 親方のメールは『大日本帝国みたいな感じ』」
https://www.j-cast.com/2017/12/21317301.html?p=all

これです。

「貴乃花の異常行動は、新興宗教信者であることで説明がつくかもしれない」
https://ameblo.jp/docomo1923/entry-12333778951.html?utm_source=gamp&utm_medium=ameba&utm_content=general__docomo1923&utm_campaign=gamp_paginationList

論評は続ける
「そのような貴乃花親方を『固陋な相撲協会に立ち向かう若き正義のヒーロー』とみなすことはできないとし、『どうか有望な弟子を変な方向へ導かないでほしい』と述べている。」

もっともである。

憲さんの以前の国技館での貴乃花への野次はここへとつながっていたのである。

さすが、憲さん。

先生はこうまとめる。

「戦前期の相撲は、戦時体制に向かう中、国威発揚に利用された。そのような道を繰り返してはならない。相撲をめぐるナショナリズムの発露に注意深くならなければならない。」

もっともです。

大相撲なんてなくしちゃえば?

そうすら思ってしまいますな。

それにしても、貴乃花は現役時代から気に入らない力士だった。

なにせ可愛いげがない。

兄ちゃんのほうが断然可愛いげがあるでしょ。

参考

【花田虎上】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E7%94%B0%E8%99%8E%E4%B8%8A

それに、声を大にしていいたい!

「何だ!そのふんぞり返った座りかたは!」

「ちゃんと深々と腰かけろ!」

「それも相撲協会の先輩たちがいるなかでお前一人ふんぞり返ってるじゃねーかよっ!」

お前の信奉する教育勅語にもこうあるだろ!

「恭儉己レヲ持シ」と!

「恭儉(きょうけん)」は、「人に対してはうやうやしく、自分自身は慎み深く振る舞うこと」じゃないのか?

自分を抑制して他人には礼を尽くすんだろ?

全然実践してないじゃないのよ!

何よっ!その態度は?

元北勝海の八角親方!

どーよっ?

どーするのよっ?

しばいちゃいなよ!

貴乃花なんか!

頑張れ!八角親方!

頑張れ!池坊のおばちゃん!

参考

「解任伝達され貴乃花親方『分かりました』 池坊保子議長『今後は礼を持って行動を』 相撲協会評議員会」
https://www.sankei.com/sports/news/180104/spo1801040019-n1.html

それにしても、あのおばちゃんの厚化粧はたまりませんな。

どーよっ?

どーなのよっ?

(´Д`)=*ハァ〜
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