■白鵬が目安クリアの一代年寄、第三者委が問題視
(朝日新聞デジタル - 04月19日 19:30)
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日本相撲協会に設置された第三者委員会「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の会合が両国国技館で開かれ、東京大学名誉教授の山内昌之委員長が協会の八角理事長(第61代横綱北勝海)に最終報告書を提出、現役時代に顕著な実績を残した力士(横綱)に対し、引退後に現役名の四股名で親方になることができる「一代年寄」について、「根拠となる規定がなく、そもそも制度がなかった」との認識を示した、ですか。約50ページにわたる報告書によると、外国出身の力士に大相撲の伝統文化を理解させるため、師匠の指導力や協会のガバナンス(統治)の重要性を指摘し、その上で「一代年寄」について、「現在の協会の定款に根拠となる規定が存在せず、一代年寄なるものの存在意義を示すものはない」としているようです。
一代年寄は、Wikipedia日本語版によると、昭和16年に横綱一代年寄制度が創設、昭和17年に一旦廃止され、戦後の昭和32年に復活と言う経緯を辿ったのだそうで、32回の優勝を経験した第48代横綱大鵬の引退を機に「現役時代に顕著な実績を残した力士(横綱)に対し、引退後に現役名の四股名で親方にする」制度として協会の理事会が対象の横綱に一代に限って認め、第55代横綱北の湖(24回優勝)、第58代横綱千代の富士(31回優勝、辞退)、第65代横綱貴乃花(22回優勝)がその対象となりました。一代限りのため名跡の譲渡や継承は出来ない一方、その代わりに別に一般の年寄株を一つ保有することが認められる(一代年寄以外に認められている年寄株譲渡・貸株の権利を制限しないため。例として北の湖は「小野川」の名跡を保有していた)もので、幕内最高優勝20回を目安としているとされます。他に、第68代横綱朝青龍が25回優勝していますが、日本国籍を取得しなかったため年寄襲名資格を満たさず、現役引退とともに協会を退職したケースがありましたが、44回優勝の第69代横綱白鵬翔が一昨年に日本国籍を取得、その資格を得たと考えるのが"一般的"と考えられていました。
第三者委は一代年寄について、「公益財団法人としての制度的な裏付けとは整合しない」と指摘、一代年寄のために弟子が名跡を継げないことに「伝統継承の観点でも問題がある」と指摘、「功績のある横綱に対する顕彰的意味合いであっても、一代年寄の名乗りを認める根拠は見いだされない」としたようですが、制度そのものを事実上否定することで、近年様々な「問題」を起こした白鵬に対し「一代年寄」を与えることを何とでも与えないことを念頭に置き、その裏付けとすることが眼目にあったのではと勘繰りたくなりましたね。
優勝44回に加え、平成20年代初め、賭博、八百長の両スキャンダルなどで社会的信頼が失墜していた当時の大相撲を力士の先頭に立って支えたのが誰あろう横綱白鵬であり、その功績も多大にある人であり、私としては、この人こそ一代年寄に見合う横綱であると思いますが……。
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