勘違い

>「もしかすると一見そのような行為が許されるような芸人に映るかもしれませんが、貴方と同じ人間ですから嫌な思いは致します」と呼びかけた。
>「僕の好意の上で遊んでいることをご了承下さい」と注意喚起している。
(ニュース記事より引用)

いますよねー…
こっちが好意の上、あるいは「しょーがねーな…」と思った上でかろうじて
許されているのに、なんでもやっていいんだと勘違いする奴。

昔、今はもう潰れた場末のエロ漫画誌の編集バイトをしている頭がおかしい奴から
コラムの依頼が来て、「仕事は選ぶな」を信条としていた私はそれを請けましたが、
いざ連載を始めると、しょっぱなから原稿が掲載された誌面に、私がそういう
ノリを嫌っているのを知った上でバカな煽り文を入れたり、あたかもこっちが
そいつと懇意にしているかのようなことを誌面にバラまくもので、いいかげん
ぶちキレた私は、担当の編集者に電話で連載の打ち切りを伝え、数冊の見本誌も
胸糞悪いので全部ゴミ箱に。

場末の雑誌あるあるで、編集者と作家が仲良くプロレスごっこをしている、
同人誌的な雰囲気を出したかったのでしょうが、残念ながら私はそういう
サブカル的なノリが大嫌いでしてな。
それに、プロレスをするにしても、相手を選ぶ権利というものがありますから。
こっちが了解していないのに一方的なプロレスごっこに巻き込まれるのは、
迷惑以外の何ものでもない。

今から思えば、四隅が潰れて黒く変色した「これ、どうやって持ってるんだよ」と
疑問に思うような小汚い名刺入りの封書を、差出人と出版社の名前を見た段階で、
開けずにゴミ箱にほれば良かった、としか。

ちなみに、その連載は最初1ページだったのが4回目辺りで2ページになりましてな。
ウケは悪くなかったようですが、結局雑誌が雑誌なら読者も読者で、「山本と
●●●(頭がおかしいバイトの名前)のケンカが面白い」と読者アンケートに書いて
来たりと、その実はこっちが一方的にふっかけられたプロレスごっこを、客席から
ニヤニヤ楽しんでいたようで。

今からすれば、突然連載がなくなったのも、読者からすれば「面白いプロレス」の
幕切れだったんでしょうな。
当時、もっと上手く、相手にダメージを与えるようにキレられれば良かったのですが。




■ハウス加賀谷「嫌な思い致します」観客から暴力行為
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6470910